表裏一体の容易さを

全員の幸せと全員の不幸せは表裏一体

全員が自分なら良いのにと何度願ったか

誰かの不幸せを取り除く度に

誰かの幸せは生まれ変わり

あっという間に蝕んで塵にする

新たな幸せを注ごうとしても

穴が空いてしまった容器には何も残らず

いつしか穴の空いた容器しか残されない

全員の幸せと全員の不幸せは表裏一体

しかし全員の不幸せを作るのはいとも容易い

全員の幸せと全員の不幸せは表裏一体

全員の幸せは全員が不幸せを知らなければいい

それもまたいとも容易いことなのに