ルナ
ルナ、私の希望
あなたに逢えたら私の人生はそれでいい
私のこれまでの全てをあなたに捧げたい
だから、いつ逢えるのか、いつかは逢えるのか
教えてほしい。
目的も、望みも、愛する者もないこの人生で、
たったひとり、この人に出逢うために生きてきたのだという人に巡り合えたら。
ルナ、それはきっとこの世で最も幸福なことなんだろうと思うの。
あなたの存在を、きっかけにも、答えにも、意味にもしたくない
ただその光に照らされたい。感傷の涙を流したい。
祈りなんて捧げない
それではあなたに届かない。
どこの誰とも知らぬ人への祈りに力はない。
祈りに力はない。
きっとあなたが存在する
この暗い世界を照らすあなたを見つけることができる
そんな希望にも成れない願望の死骸が、風に吹かれて生きているふりをする。
ルナに逢えない私はもういらないの。
ルナを求める私も、もういらないの