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美少女精霊お持ち帰り


「というわけで、Levelが上がると身体能力とその他もろもろが上がるようになっている」


「へぇ……」


 レイアに俺はLevelの仕組みについて、大雑把に説明を終えたところで足の痙攣がある程度収まったので、立ち上がる。


「続きは俺の家で話そう。早めに帰らないと親父達に怒られる」


「……ん…」


レイアも理解はしているようだが情報が多過ぎるため、整理中。返事も上の空だ。


「後、レイアには一つ覚えてもらいたいことがある。霊体化って技法なんだけど」


「それ……簡単…?」


レイアはこれ以上情報を増やして欲しくないため、それは今教わっても大丈夫なことなのかとレイクに聞いた。


「ああ、簡単だ。レイア、お前は無意識に魔力を生成しているんだけどそれを止めるだけ」


「それなら……簡単そう…」


「まぁ、まだレイアは魔法の使い方とか分かってないだろうから俺が今回はやる。その感覚を覚えててくれればいい」


そう言ってレイクは、レイアの手を取り身体全体に流されている精神力を止めた。そうすると、レイアの身体は透けていきやがて姿が見えなくなった。


「こんな感じだ。感覚は掴めたか?」


『ん……力を抜く感じ…に似てるから…多分いける』


「普通の精霊はそうして精神力を使わないようにしているから、今のお前みたいに透明になって人目につくことはない」


『そう……でも、なら何で私はゴブリンに襲われなかったの?…今までずっと私の姿見えてたんでしょ?』


「あぁ、それは多分レイアが無意識に魔法を使ってたからだと思う。『透過』って言う存在が無くなる無属性魔法をレイアは無意識に使ってたから、ゴブリン達はどんなに頑張ってもレイアに触れることすら出来なかったんじゃないかって推測してる。まぁ、俺はスキルの効果で触れるんだけど」


そう言ってレイクは透明になっているはずのレイアをスキルを発動して、触れると霊体化が解けた。


「まぁ、俺以外にこんなことできる奴殆どいないから。この状態だったらバレることはまず無いな。匂い、魔力、姿共に消えるから気配感知や魔力感知に引っかからないし」


レイクはそう言うとまた手を離す。そうすると、またレイアの姿が見えなくなる。


『……ん…分かった…でも何でこれを教えたの?…今は襲われる心配ないよ?』


「全部説明すると長くなるから要約して言うと、俺の年齢でレイアを村に連れて帰ると色々と大変なことになるからだ。俺がもう少し年を取ったら、他の方法があるんだけど、今はこれしか手段がないからな」


『よく分からないけど……とりあえず分かった……もう一つ質問…私はこれからどうすればいい?…レイクにこの世界のことと私のことを聞いても……多分何をしていいか分からないと思う』


レイアの声色は何処か寂寥感を感じさせるトーンが少し低い声で、レイクに質問をした。


「レイアは俺と精霊契約したから、ずっと側にいてもらうぞ。もう、レイアは俺の女だ、拒否権はないからな?」


レイクはそう言って、笑顔を浮かべた。

その笑顔はまるで悪戯っ子のようでありながら何処か覚悟を感じさせるそんな笑顔だった。


レイアはその笑顔を見ていると、空っぽだった自分の胸の中がほんのりと暖かくなるのを感じた。

それは何処か心地良くて、レイアはそれを手放したくない、離れたくないと思う。多分、自分には精霊契約を解除してもらい他の行動を取ることも取れるだろう、だけどレイアはその選択をせずこの少年について行くことに決めた。


「……ん…これからよろしく……レイク」


レイアはそう言って微笑した。




これが物語の始まりの一ページ、世界を救った勇者の側に常にいた大精霊との出会い。

そして、レイクが知っている運命シナリオが少しだけ狂い始めた瞬間である。


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