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転生先はクズ勇者

よろしくお願いします



「おぎゃ!ぉおぎゃあぁあー!おぎゃ!」


あれ赤ん坊の声が聞こえる?何でだ、俺はさっきまでバスに乗りながらネット小説を読んでいたはず。しかも周りには俺と同じような人ばかりで赤ん坊なんていなかったはず。


「ぉお、これは元気なお子さんが生まれましたな」


「カザリアよく頑張ったね!こんなにも元気な子が生まれるなんて」


「えぇ、私も嬉しいわ。アイザックあなたばっかり抱き抱えてないで私にも抱かせて頂戴。私達の可愛い子供の顔を間近に見たいの」


おお、なんか知らんが出産後の感動なのか周りの人が興奮しているようだ。あれ?てか俺目全然見えないんだけど、しかも声も……思うように出せない。

とりあえず状況把握だ。視界よ晴れろ。

そう願いながら俺は目に力を入れるとうっすらとだが光が刺し眩しさに目を細めながらも辺りが見えてきた。

そして開けた次回に映ったのは、ぼんやりとした巨人の手と顔だった。


はぁ!?なにこれ俺こんな視力やばかったけ!俺確か視力は両眼2.0のメガネとは無縁の生活を17年を送っていた。なのに何故こんなにも視力が落ちてるんだ!しかも何か目の前に巨人がいるし、はぁ、ちょっ、えぇなにこれ〜。


「おぎゃ、おぎゃーー!」


そして自分が声を発しようとしておぎゃーーとしか言えない。まさかこれ、俺転生しちゃってるーーー!?

と気づいた瞬間俺の意識は沈んだ。




『貴方は不幸なことにバスが交差点を渡っているときに横から突撃してきたトラックに真っ先に押しつぶされ死亡しました。』


まさか、このタイミングで神様からの説明だと?少し遅すぎないか。もしかして俺のこと忘れられてた。


『いいえ、忘れてなどおりません。ただ、あのバスに乗っていた方を順番に転生させ説明をしていたためこのようなタイミングになったのです。』


はっ、心が読まれてる!流石神様だ。てか声が中性的で性別が分からない。とりあえず神様と呼ぼう。

神様が一人で俺が乗っていたバスの人を全員転生させて説明しているのなら遅れているのも仕方ないな。

でも、それだとこの世界に前世の記憶を持った人が俺以外にもいることになる。ネット小説とかだと異世界に転生したらはっちゃける奴が多いからな、もしそいつらがチート能力を手に入れて暴れられたら面倒だ。

そいつらのせいで可愛い女の子との出会いを潰されるとか俺は耐えられん。


『貴方の懸念することは起きませんよ。この世界に転生したのは貴方一人です。この世界の物語はあまり有名ではないようですし』


もしかして、神様転生先の世界ってランダムに選んでない?


『いいえ、違いますよ、前の世界でその方が好きだった物語の世界に転生させています。どうせ転生するならその方がよろしいかと思いまして』


マジですか!神様感謝します。て、ことは俺はファンタジー小説が好きだったから、ここは剣と魔法のファンタジーの世界ってことですよね。やったーーー魔法が使えるぞ。30歳まで童貞じゃなくても魔法使いになれるんだ!


『ふふっ、喜んで頂けたようで私も嬉しいです。貴方を転生させたのは貴方がよく読んでいた『勇者に幼馴染み達を寝取られた俺は、チート能力を手に入れ勇者達をぶっ◯す』の世界です』そして、貴方はそのクズ勇者に転生しました。まだ物語は始まってもいないので勇者にならない選択肢を取っても世界が滅亡とかはないのでご自由に生きてください』


えぇっ!?俺まさかあの噛ませ犬なんですか!主人公が能力に目覚めたら1話の半分も使われることなく殺される。あの、クズ勇者ですか!


『では、貴方の新たな生に幸があらんことを』


あっ、意識がまた沈む。


そしてベットの上で目を覚ました俺は、先ほど女神様の話を思い出し叫んだ。


「おぎゃおぎゃぎゃーーーーーー!(どうせなら主人公に転生させてくれよーーーーーー!)」


と。



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