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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

侵略者と親子丼

 夜中に食べるのは、朝が辛くなると思っているけれど、ついつい何かを食べたくなるという行為を最近良くしてしまう。

 そして、今夜もまた、真夜中に夜食を食べるという行為に出た。

 

 今夜のメニューは、予め作り置きしておいた親子丼だ。

 丼に多めに入れたご飯の上に溶き卵と鶏肉、玉ねぎをのせて、それらをれんげで掬って口に入れようとした。

 だが、ここで何か視線を感じて、れんげを持つ手が止まる。


 「え? この部屋には自分以外誰もいないハズ…。外に誰かがいるとしても、ここは二階だ。」


 自分で確認するように、ボソボソと呟く。


 現在、自宅の二階に居ることは確かだ。そして、家には自分以外誰もいないときている。


 じゃあ 、泥棒なのだろうか?


 不安にかられて、視線の先を探って見る。すると、正面に面した広い窓の外に人がいた。


 小さい背丈の女の子だった。 白い色の髪を肩まで無造作に伸ばし、水色の大きな瞳を持った顔立ちの整っていた。可愛らしい顔立ちなのだが、表情が見えず、人形のようだ。所謂美少女と呼ばれる部類の女の子なのだろう。

 その女の子は、水色の大きな瞳を更に大きく見開き、此方を注目している。当惑して後退ると、視線は追いかけくる。然し視線は、どうも手にしている親子丼の方だった。


「えっと、これ食べる?」

 

 親子丼の丼を掲げて見せると、女の子は首を上下に振りだす。無表情で、音が出るのではと思うくらい勢いがあるので、ホラーかと引きそうになるが、引いてしまっては状況が動かないので、丼をテーブルに置き窓を開けて女の子を招き入れた。


 女の子は、不安がることなくというよりノリノリな雰囲気の意識を纏って丼の置かれたテーブルの前に座る。

 そんな彼女の様子に思わず笑みが浮かぶ。もうひとつの丼に親子丼を入れると、れんげと共に女の子の前に置いてやる。

 女の子は、親子丼と此方を見比べるように見ていたが、食べて良いよと言うと、勢い良く食べ始めたのだった。




 

 


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