不動産は いまや、、お荷物? 腐れ資産? それとも負?動産、、、です。増補改訂版
不動産はやがて、、負の遺産になる、日本の未来予想図
不動産とは文字通り
動かない
動かせない財産のことです
つまりもっとはっきり言うと
土地とか
建物とか
そういうものです。
これらは大地にへばりついていて動かせません。
だから不動産というのです。
さて前置きはこのくらいにして、、
さて昔は(バブルのころまでは)
不動産神話というのがありましたね。
不動産、、土地は買っておけば
すぐ
倍々になり高くなり続ける、
不動産価格は上がり続ける、。
だから借金してでも土地を買いなさい。
という不動産神話です。
だが
バブルがあえなく崩壊して
その不動産バブルもあっけなく崩壊、
5000万で買ったマンションがあっという間に
2000万に暴落、
売るにも売れず
残ったのは膨大なローンだけだったという悲惨なるお話です。
あの頃雨後の筍のように
投資マンションとか
リゾートマンションとか
投資別荘とか盛んに売り出されてましたよね。
たとえばその一例として、、
越後湯沢にはこういうマンションがそそり立っていましたっけ。
今でもありますよ、
58棟ものマンションが作られたそうです。
部屋数にすると15000戸です。
でも今では空き家だらけだそうですよね?
入居者数は約1000人だそうです。
その入居者のほとんどが高齢者だそうですね。
空き室は
売りに出しても売れない
貸すにも借りてもいない。
あの当時おそらく1000万~2000万以上はしていたはずの
こういうマンションが今や
売値1万円だそうですよ、。それでも売れないという現実。
管理費の滞納がすごい額だそうです。それも新規に入居した人が払うんですよ。
確かに私だって買う気にもなりませんよ。
空き家だらけのマンションに管理費や固定資産税(10万円)払って
私が住むんですか?冬は寒いし夏はオフシーズンで閑散としてるし、
病院もお店もこれといってないんですよ。
いやですよ、
マンションは、、老朽化して安くなると、、さまざまなワケアリの人が入居してくるのですね。
それも怖いです
かくしてますます荒れ果ててゆくんですね。
リゾートマンションではないのですが都会の安い集合住宅が
安い中国人労働者に占拠?状態のところもあるそうです。
民度も低くコトバも通じず、
そこはゴミ出しや地域のルールも守られずに荒れ果てているようですね。
これはマンションに限らず一般中古住宅でもそうです。
空き家が増えて値段が下落するとそこを安く買って移住してくる人も、
民度も落ちるんです。これからの日本では安い労働力の外国人の増加で
地域崩壊?なんてことが現実になるのです。
リゾート地についていえば、軽井沢とかの「ブランド別荘地」ならばまだずっとましでしょうが
越後湯沢なんて全くノーブランドでしょ?
かくしてよほどのブランド別荘地以外は、
別荘不動産は今や負の動産ですよね?
あるいは今少子高齢化で田舎には親亡き後の古屋がいっぱい住む人もなくて空き家で放置されています。
これも田舎の土地ですから、売るに売れませんね。
そんな田舎の古屋などなんの利用価値もないからです。
相続した子供もどうしようもなくて放置です。
そんな田舎の空き家など誰も買い手などありえないからです。
地方都市の中古住宅も同じような現状です。
バブルのころ地方都市の近郊に丘や小山を切り開いて宅地造成された
いわゆる「大型建売住宅団地」がいっぱい作られましたよね。
いわゆる「ひな壇造成地」です、つまり坂道だらけです、
規模は大きいものでは1000戸とかの大規模住宅団地もあります。
今ならだれがこんな坂道だらけの住宅かいますかって話ですよね。
老人には上り下りも大変ですよ。
でもあの当時住宅不足でこんなところでも飛ぶように売れたんですよ。
今そこはどうなってるのか?
あれから40年、当時は30代だった購入者は今や70歳。
今そこへ行ってみるとしーんとしています。
空き家も多いです、そりゃあそうでしょ。
亡くなったり引っ越ししたり40年の間には
空き家だらけにもなるでしょ。
子供たちだってみんな自立して出て行ってそれっきり戻ってきません。
だから親が死ねば空き家です。
子供もこんなところにはすみませんよ、、駅近のマンション住まいです。
時折老人が買い物難民で丘陵地の団地から坂を下って下の方の遠いスーパー、まで買いものに通るくらいです。
昔はこの団地内にも、お店がいくつかはあったんです。
理容院とか八百屋さんとか、こじゃれた喫茶店もありました。
でも、、
40年の間に人工急減。店は次々と閉店していったのです。
今この団地の中には商店なんて一軒もありません。
団地の坂を下り、。下の方までずっと歩いて1時間のスーパーまで行くしかないのです。
住民は老人だらけです。
車もバスもありません、まさに陸の孤島です。
歩いてゆくしかないのです、
まさに、、買い物難民です。
今日本全国にはこういうゴーストタウン寸前の造成建売住宅団地がごろごろあるのです。
ところで今日本全体で空き家が、800万個以上あるといわれています。
耕作放棄地もいっぱいあります。
こうして空き家になっても
耕作放棄しても
固定資産税はしっかり取られます。
なかには町や村に寄付(引きとってもらいたい)という切実な希望もいっぱいあるのです。
何にもつかえない、。
使いようがない、でも固定資産税はしっかり取られる、
これって
もうまさに負の遺産、、負動産でしかないじゃありませんか。
このように
昔、不動産神話で、土地はとにかく買っておけ、
必ず値上がりして儲かる
という時代から
今や
日本中が空き家だらけで売るにも買い手もいない、
しかも不動産価格は値下がり一直線。
あの頃2000万以上で買った
郊外型の大規模住宅団地のひな壇造成の建売住宅が
今や300万円でも買い手がつかない、、という哀しい現実なのです。
だってそうでしょ。
今そこに行ってみればわかりますが
坂道だらけなんですよ。
自宅の前がすぐ坂道なんですよ。
周り中が空き家だらけで近くには。店もない。
バスもない,最短の店には歩いて坂道を上り下りして1時間ですよ。
いまどき、そんなところに誰が好き好んで住みますかっていう話でよね。
これからの日本は
人口減少が止まりません。
つまりもう、これ以上住宅なんていらないんですよ。
少子化で住む人がいないんですから。
住宅余りなんですよ、
これではこれからの時代、不動産が値上がりするなんて100パーセントありえません。
値下がりするだけでしょう。
まあ
極く、一部の、都会の一等地なら上がるでしょうが。
それ以外の
地方都市近郊のひな壇造成地の住宅団地などは
転げ落ちるように
ゴーストタウンまっしぐら、、ということでしょうね。
あるいは田舎の畑や山林などはもうそれ以上に
どうしようもない、、という悲惨な末路でしょうね。
辺鄙な田舎の畑など誰が耕作しますか?
誰もしませんよ、
相続した子供だってしません、というかできませんよね。
子供たちはみんな街で会社員してるんですから。
畑はほっとくだけです、
田舎の畑なんて売りようもないでしょ。
畑って、農地ですから農家でない人が買ううことが農地法で禁止されてるんですよ。
サラリーマンには畑は法的に買うことができないんです、
売れないんです。
だから耕作放棄でほっとくしかないのです。
でも固定資産税はしっかり取られるのです。
だから相続した人は処置に困ってしまって。そんな山の畑なんていっそ、寄付したいくらいなのですが村も寄付を受け付けないんです。村だってそんな耕作放棄地抱え込んだら管理しなければならないし、固定資産税もなくなってしまうし,大損だからですよ。市町村の最大の税収入源は固定資産税だからです。
それを失いたくないからです。
こう見てくると
ほんとほとんどの不動産ってもはやお荷物でしかないという
哀しく
つらく
厄介な
金食い虫
でしかないという
厳しいん現実なんですよね?
結論
今
そして
これからは
ごくごく一部の例外を除いて
不動産は厄介なお荷物でしかない
不動産は今や「腐れ資産」でしかない
不動産はまさに「負動産」でしかない
という
恐ろしい現実なのですよね。
そんな中さすがに日本でも所有者不明土地が激増して荒れ放題なのに
こまって土地開発しようにも所有者不明でもできないし
道路工事も誰が所有者なのかわからなくてできないという実態、
所有者の許可がないと一切土地はいじれないからです。
で、、日本政府もやっと重い腰を上げて
「不動産を捨てる権利」の検討に入ったそうです。
日本にも民法で「所有者不明の土地は国庫に帰属する」って書いてはあるんですが
これが適用される具体的方法が書いてないのですね。
だから、実際適用されたことがないんです。
ドイツでは不動産を放棄する権利が認められていて手続きを踏んで、手数料を納めれば不動産を放棄できるんですね。
確かに日本でも耕作放棄地や
誰のものともわからない原野や
町中にも荒れ果てた空き家がいっぱいありますよね。
こういうのは所有者に無断でどうこうできないし
こういう所有者の中には本気で
捨てたいと思っている人だって大勢いるはずです。
固定資産税はしっかり取られるし維持管理も大変ですよ。
ただ持ってるだけで、、売れもしないし、買いてもいないし。
維持管理費だけがどんどん出てゆくだけです。
何の役にも立たない、、正に負の遺産です。負動産です。
いずれドイツ並みに
不動産を捨てる権利が日本でもできるでしょう。
そうならざるを得ない現実があるからです。
空き家870万戸という空恐ろしい現実ですよ。
これからもどんどん空き家は激増してゆくでしょう。
その時どうするのか?
こういう負動産を、、いらないという人から国家が寄贈(権利放棄)させてもらって
管理するしかないでしょう。
もはや個人では維持管理できないんですから。
ドイツの制度のように、
不動産の権利放棄の法制化を日本でも、急ぐべきでしょうね。