4話 少女の名は……
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男達のテントの中には契約者の名前と内容が書かれた契約書があった。
奴隷の人身売買、日本では有り得ない制度だ。
「一応服は着せたが、奪姫。テンプレだと、こういう奴はまず目が覚めたら近くにいる奴を殴るだろうから。」
『手を出すなと?』
「ああ、コイツも辛い目にあったし。なおかつ俺はそれを上で見ていた罪悪感が消えない。やっぱり俺は馬鹿だな。殴られて済まそうとしている。」
『そんなことはありません。(いえ、貴方は優しい方なのです。優しすぎるから敵にも殺すことを躊躇ってしまう。貴方が私のマスターで良かったと心より感謝申しあげます。)』
愛剣がそんな風な想いを寄せているにも関わらず、当の本人はどうすれば牛肉を美味しく食べられるか考えていた。
「まずはこの牛の肉を普通に焼いてみるか。」
牛肉を取りに動こうとしたら少女が目を覚ました。
「う、うぅん。」
「お、目が覚めたか。お前牛肉食べられるか?」
「うん?っ!?」
最初は寝ぼけていたが距離を取りつつ火球を放ってきた。
「お!気が利くねぇ、いい具合に焼けたぞ。」
あえて攻撃を受けて熱だけを肉に誘導した。
「っ!?」
だが、少女から見たら全快してないから威力は低いがそれでも傷一つない俺は異常な存在に見えただろう。
「ほら、お前の分だぞ。食いたいんじゃなかったのか?」
少女は辺りを警戒し始めた、その理由は十中八九さっきの男達だろう。
「ここにいた奴らは退治しといたぞ、それと。お前の貞操は無事だ。」
「……」
女の子に貞操の話はNGワードなんだね。心にメモっとこ。
「信用出来ねぇってか?てかまず飯食え、冷める。」
少女は一応お肉は手に取ったがまだ警戒しているらしく焚き火を挟んで座った。
「だから腹減ってんだろ?食えよ、何も混ぜちゃいねぇから。じゃねぇと話もできねぇ。」
「……はむっ。っ!?」
一口食べた彼女は物凄いスピードで残りの焼いた肉を平らげた。
「さてと、お腹も膨れたし自己紹介といこうか。俺はアーサー、君の名を聞かせて欲しい。」
「わたしはフウ。双子の、弟のライは家で病気と戦っている。」
風神と雷神を想像しちゃうのは俺だけかね?
「お前の両親はイザナミとイザナギかよ。」
まぁ、風神と雷神の伝説はまだ分からない事だらけだし気にしたってしょうがない。
「?」
「まぁいい、じゃあフウはお金を?」
「うん、でもこの当たりは強い魔物がいるから亡骸はお金になるけど危ないの。」
どのくらいの強さなのか気になるな。確認しつつ倒してお金にするか。
「なるほど……なら俺に雇われないか?」
「え?」
うん、見も知らずの奴に正式の雇われなんか普通はないから疑うよな、そりゃ。
「今俺は無一文な訳さ、んでその魔物とやらは倒したらお金が貰えるんだろ?」
「そ、そうだけど相場は分かるの?」
「任せなさい、年末で値引きしまくってる俺が保証する。」
年末でいろんな店を回って値引きしまくって出入り禁止を食らうほどに、ね。特にうちの近くのヤ〇ダとか〇マダとか。
「ねんまつ?はよく分からないけどあなたがそう言うのなら任せた。」
さてと、魔物とやら。俺の威厳とこのフウって子の為に、狩らせてもらうぜ。
眠い(´;ω;`)
(2017/01/15 05:05:33)
今日はこれで最後です。
(2017/01/15 19:52:42)
『※2話のコメント』
『身動きをとった→目を覚ましたじゃね?』
↑
ですね。訂正しときました。
お読みいただきありがとうございます。