おまけ:主要人物紹介
キャラ紹介でお茶を濁していくスタイル。
自分の脳内での整理もかねて、主要な人物(人外含む)について第一部時点で出ている情報と、後の展開のネタバレにならない程度の裏設定的な情報を簡潔にまとめてみました。
~魔王陣営~
・ルシエル=エル=ザハトラーク
種族:トゥルーヴァンパイア(ハーフ)
年齢:一七歳
職業:魔王
我らが魔王様。ボケとツッコミの比率は当社比で四:六(適当)。
若くして初代魔王である父親ヴェリアルから王位を継承したザハトラーク王国の君主。カリスマは全然ないが、一生懸命な姿勢が民から愛されている。視察の際、時折不穏な目線を感じるらしい。
伝説の存在である四大真祖の一角「『煉血』のザハトラーク」の子孫らしい。実在したという資料は残されていないものの、血に宿っている力は本物らしく未だ扱い切れないルシエルは使用を厳禁されている。散々他人を化け物呼ばわりしてるが、潜在能力的には本人も充分にヤバい。
度々発育が悪いことを気にしているがこれは単に貧乳で背が低いというだけではなく、本来人型の種族としては最強クラスのフィジカルを持つヴァンパイアとしては肉体強度が低いという意味でもある。なので体力任せのごり押しよりは魔法戦闘が得意。
最近、いじられることに快感を覚えつつある。
・ジラル
種族:ダークエルフ
年齢:五〇〇歳以上
職業:宰相
被害担当その一。真面目な奴ほど損をする。どんまい。
ザハトラーク王国の名宰相であり、ヴェリアルが王だった頃からあらゆる無茶を通してきた。座右の銘は「生涯現役」。ルシエルは無茶を言わないので実務面での負担は減ったが、それ以外で肝を潰す頻度が多くなった模様。
元はとあるダークエルフの最大派閥を束ねる長であり、少子化対策のため沢山の巨乳の妻がいる。もげろ。訳あって旧大陸へ向かうヴェリアルに同行し、『竜神の谷』にて子供時代のミルドと対峙。何やかんやあって竜神イシュトバーンの後ろ盾を勝ち取り、以降は政治面でヴェリアルの国造りに貢献した。
若い頃はヤンチャだったらしく、アルベリヒとは素手での殴り合いを演じた後に男の友情が芽生えたらしい。一緒に遊びまわっている内に彼の王としての在り方を見て更生し、部族の長に収まった。
ジラルは愛称で、本名はもう少し長い。
・ミルド
種族:ハーフドラゴン
年齢:≪この項目は削除されました≫
職業:メイド
終始ボケ倒すメイドの鑑。たぶん一番楽しんでる人。
ちょうどアーシアがヴェリアルを押し倒す前に魔王城のメイドに転職した。アーシアとは仲が良く、彼女の娘であるルシエルのことも存分に可愛がっている。前職については不明だが、女神フォルトゥナとのコネクションがあることから天界絡みっぽい。メイドとしての実力は一流。戦闘に関しては超一流。
父が王室特別顧問こと竜神イシュトバーンで、母は竜巫のレティス。ジラルとはザハトラーク建国前からの仲であり、一方的にライバル視している。年齢の話はタブーで、もし彼女の前で話題に出そうものなら≪ここから先は血で汚れて読めない≫
概ね誰に対しても余裕を持った態度で接しているが、アームレスリング大会で再三に渡り煽りあった末に大立ち回りを演じたディータに対しては、ジラルとはまた違った意味でムキになる。数少ない人間味が現れるところ。
猫派。実家には手製のぬいぐるみが沢山ある。
・ガリアン
種族:ライカンスロープ
年齢:二二歳
職業:将軍
被害担当その二。体が丈夫なだけに物理的被害率トップ。いいことあるって!
ザハトラークの軍事戦力である魔王軍の将軍を務めている。実は二〇歳で士官学校を卒業し僅か二年で将軍まで上り詰めたエリート中のエリートだったりする。ルシエルとは精神年齢が近いので結構仲良し。
父親は現役で魔王軍の総帥を務めているサーベラス。ヴェリアルとは旧大陸で知り合い、彼の目的に感銘を受けて同行したらしい。なお、イシュトバーンとの交渉(物理)の際にはレティスに瞬殺された。父親との仲はそこそこ良好。割と年を取ってから生まれた息子なので愛されている。訓練が厳しいのも愛ゆえに。
ライカンスロープは本来、月が出ている夜にのみ肉体を狼へと変じさせる魔族だが、ガリアンの一族は特殊なスキルを持っていて日中でも狼状態を保てる。ルシエルたちの前で変身を解いたことはない。理由は恥ずかしいから。
昔、たまたま人間形態を見たミルドに悶絶するほど笑われた。
~勇者陣営~
・アレク
種族:ヒューマン
年齢:一八歳
職業:木こり→勇者
勇者パーティーのやべーやつその一。ボケと言うよりかは天然に近い。
八代目の勇者として女神フォルトゥナに(くじ引きで)選ばれた青年。常に無表情だが無感情ではなく、見慣れるとそこそこ感情の起伏が読めるようになる。デリカシーがないのは昔から感情表現が苦手だったので、思ったことをそのまま言うようにしていたため。冗談も冗談と通じないので言ってからすぐに自分でバラす。ムッツリ疑惑あり。
ある事情で村を訪れたクロイツと村長一家の末娘であるセレナとの間に生まれた。父親に似て戦闘力は高いが魔法はからっきし。エディは母方の従兄で本来木こりは彼が受け継ぐ筈の職務だったが、色々あってアレクが代わりに引き受けていた。
ルシエルが訪れたのをきっかけに初めて村の外に出たため、妹共々凄くウキウキしている。また聖剣に異常な適性を示しており、聖気を抑えきれないのでルシエルがいる時は極力『境界の鎖』のみで対処している。割と周囲に気を使うタイプ。
趣味は読書。本を読むときは眼鏡をかける。
・ネリム
種族:ヒューマン
年齢:一五歳
職業:魔法使い
勇者パーティーのやべーやつその二。自由奔放女子。
勇者として選ばれたアレクの旅に便乗してついて来た妹。常にニコニコと笑顔を振りまいていて、兄と違いコミュニケーション能力も高い。だがセンスが一般人と微妙にずれており、サラリととんでもないことをしでかす。ただしアレクと絡んでいるときは結構しっかりしている。
魔法に関する才能がずば抜けて高く、習ってもない高難易度の術式を無詠唱かつ感覚で編纂してしまうほど。しかも魔導書に記述されている通りの最適解に自力で辿り着いている。一番得意な魔法は次元干渉系。
ルシエルのことをいたく気に入っていて、当たり前のようにボディタッチをかまし息を吸うようにセクハラする。その度に彼女が胸囲の格差社会に打ちのめされていることをネリムは知らない。成長性A。
趣味は料理。母に台所を任せたのは過去に一度きり。
・チット
種族:キャットピープル
年齢:一二歳
職業:狩人
勇者パーティーのやべーやつその三。ペット女子。
ルシエルが蟲騒動から逃げた先である「シルフェの森」でアレクたちを襲っていた狩人の少女。終始彼らを翻弄したが最後はルシエルの犠牲もあって完敗。その後、自身の理解者でありメシウマでもあるアレクを神と崇めるようになる。
新大陸南部に存在する獣人大国ベスティアの片田舎出身。故郷で親しまれている郷土料理が絶望的に不味く、自分以上の狩人がいないことに物足りなさを感じていたこともあって出奔。道中は人里に寄らず森から森へと渡り国境を越え、たまたま通りかかったアレクたちと奇跡的な出会いを果たした。
上記のことから食に対するこだわりと執着は凄まじく、勇者パーティーの中では一番の大食い。獣人は基礎代謝が非常に高いのでいくら食べても太らないが、筋肉と骨の密度から体重はパーティー内でアレクに次ぎ三番目。一番重いのはディータ。
趣味は昼寝。読書しているアレクの膝の上が特等席。
・ディータ
種族:ドワーフ
年齢:二三歳
職業:武闘家
勇者パーティーのやべーやつその四。筋肉女子。
酒場町バッカスにて勇者たちが出会った武闘家の女性。仲間になる条件としてアームレスリング大会への参加を提示し、チットに煽られて参加した魔王チームのミルドと対戦。死闘の末に競技台が爆発したため両者失格となり、ミルドと決着をつけるためにパーティーに加入した。
ヴァルカン火山の麓にあるドワーフの町出身。両親は普通のドワーフだったが、何故かディータはヒューマンのように身長が高く伸びた。鍛冶よりも自らを鍛え上げることに熱中し、大陸中を旅しながら腕を磨いていた。鍛冶師としての腕は中の上くらい。
大抵のことは笑って済ませる豪胆さの持ち主で思考も筋肉に寄り気味だが、あまりにも理不尽な状況ではツッコミに回ることもある。また年長者であり旅慣れもしてるので、意外と頼りにされている。ただし賭け事だけはやらせてはいけない。
趣味は道具の整備。刃物の研ぎも請け負っていて、チットの殺傷力が増している。
・クラリス
種族:ヒューマン
年齢:不明
職業:プロの遊び人&暗殺者
勇者パーティーのやべーやつその五。クラスに一人はいそうな女子。
アルヴヘルツのカジノでディータがやらかし、借金まみれになったアレクたちの前に颯爽と現れ返済プランを考案した少女。彼らの解放を賭けたアルベリヒとのポーカーではルシエルのアドバイザーにつき、最後の運勝負まで首を繋げた。以降も何かとルシエルを気にかけ、ごく自然な流れで勇者パーティーに加入した。
住所不定の根無し草で、見た目でわかる情報以外の大部分が謎に包まれている。また異常なまでに気配を消すのが上手く、それを最大限に利用するためかアサシン系のスキルを多数保有している。本人曰く「護身術」。
プロの遊び人を名乗っており、自ら定めたポリシーに従って今まではギャンブルで生活に必要な最低限の資金をコンスタントに稼いでいた。身持ちも堅く、男遊びはしない主義らしい。総じて、持っている技能と生活スタイルを除けば案外常識的……かも。
趣味は家計簿をつけること。勇者パーティーの財布は彼女が握っている。
・ウルスラ
種族:エルダーエルフ
年齢:不明
職業:精霊術士
勇者パーティーのやべーやつその六。HENTAI。
アレクやルシエルたちがダンジョンへ向かう道中、五年前から家を空けていたアレクたちの父親・クロイツに連れられてきたエルダーエルフの少女。仕事の関係上帰りを急ぐクロイツの都合から、勇者パーティーに預けられることとなった。
かつて新大陸に渡ってエルフたちと袂を別ち、生まれ育った旧大陸の森林に残った部族の出身。『死の嵐』によって森林ごと壊滅した集落をクロイツが通りかかった際、結界を施された上で地中に埋められていたのを発掘されそのまま養子となった。王都までの道中で大陸公用語を習ったので会話も流暢に行える。むしろ流暢すぎる。
一見して儚げな美少女だが、その本性はまごうことなき真性の変態。言葉を教わる際に全力でエロ用語を要求する様はクロイツをドン引きさせ、お小遣いで初めて買ったのはエロ本。義理の兄であるアレクの貞操も虎視眈々と狙っている。
趣味は日光浴。旧大陸は陽が差さないので新鮮らしい。
以上、特に読まなくても問題はなかった情報まとめ回でした。
感想や疑問に思ったこと等がありましたら、気軽にどうぞ。
……評価してくれてもええんやで?(露骨な催促)