第八話:雅VS洋
遂にこの二人が対決することに!!
「へっ?」
「だ・か・らぁ、林賢人は俺の小学校の頃の同級生なんだよ。」
「ぇぇぇぇ!」
「まっ、そんなとこだろうと思ったぜ!」
突然洋が割り込んできた。
「てめぇ誰だ?」
「あぁ、俺は誠の友達の金子洋だ!」
洋は誠と肩を組み、ニッコリと笑った。
「へぇぇ、んでもよぉ‥‥」
雅は急に洋に殴りかかった。
しかし洋はそれを避ける。
「中々の運動神経じゃねぇか。」
「そっちもおっかねぇ拳持ってるな。」
洋はまたしてもニッコリと笑う。
「って二人ともやめてよ!」
「よく聞け誠、誠の友達ってんならある程度の腕がないと、この後起こる事件の足手まといになるだけだから今調べるんだよ!」
「事件?」
「まぁ誠、お前は黙ってろ。」
「ってケンカやめないのかよ!」
━━10分後
両者は傷だらけで倒れていた。
しかし雅がやや優勢と見える
「もう、だからケンカは止めてって言ったのに‥‥」
「‥‥強いな雅‥‥流石は最強の小学校と呼ばれる天暦小学校出身。」
「‥‥知ってたのか。」
「あぁ、お前は結構有名だからな。なんでも天暦小学校の入試テストのボクシング、トップで合格したんだろ?」
「あぁ、そんな事もあったな。」
「‥‥実は俺も天暦小学校の入試を受けたんだ。」
「‥‥んで落ちたのか。」
「まぁな、なんたって初戦は雅、お前だったからな。」
雅は驚いた顔をした。
「まっ、俺は一発でKO、天暦小学校へは入学出来なかった。」
「そうだったのか‥‥」
「だから俺は雅、お前に会うために、俺の力を認めて貰うためにこの高校に入学した。」
「その成果がこれか。」
雅は洋のキズだらけの体を指差した。
「ぃや、殴り合いはまだ苦手でな。俺が真に得意とするのは‥‥誠!今日向井生を倒したときの武器だ!見てくれ。」
洋は机の上にそれを置いた。