第六話:向井高校
学校へ行く途中にとんでもないことに巻き込まれる!!!
誠は家の机の上で、金子洋にメールをうっていた。
何通かメールをしてみたが、どうやら金子は根は優しい少年だということが分かった。
【乱舞高校にもまともな人はいるんだな】
そう思いながら、誠は星空を眺めていた。
━━翌日
「やっべっ、遅刻じゃい、行ってきます」
誠はトーストを口にくわえ、家を飛び出した。
誠は一目散に走り、角を曲がった。
その時、何かにぶつかり、誠は吹き飛ばされた。
「いってぇ‥‥すいません。」
誠は謝り顔を上げると、体格のでかい、向井高校の制服を来た男がいた。
ちなみに向井高校とは、乱舞高校のすぐ近くにある高校であり、何かとお互いに因縁があるらしい。
「あはは、すいません、じゃぁさようなら。」
誠は直ぐ様逃げた。
しかし、誠は袖口を引っ張られ前には進めない。
「待てよ、その制服‥‥乱舞高校だな」
「そうだけど‥‥」
その瞬間、誠へ向けて拳を突き出してきた。
誠はそのまま殴られ吹き飛んで倒れた。
「ぐふっ、強い‥‥」
「てめぇ、喧嘩慣れしてないな。まぁいい。じゃぁとどめといきますか。」
指をボキボキと鳴らして誠のもとへ向かって来る向井生。
誠は瞬時に危険を察したが、雅のあの言葉を思い出した。
『目をつぶるな、それじゃぁ見えるもんも見えないぜ』
誠は立ち上がり、向井生に立ち向かった。
「くたばりな!」
唸るほどのパンチ、誠は目を離さずに見た。
【見える、見えるぞ!だけど‥‥体が動かない!】
どうやらビビって体が言うことを聞かないらしい。
【やられる!】
誠は絶体絶命のふちに立たされた。