第五話:誠のパンチ
雅は誠を放課後に呼び出して特訓を行うとなんと・・・・・・・・・・・
「こ‥腰?」
「そうだ、パンチするときに、腰を捻ってやると威力が増すんだ。」
「へぇ、よぉし、もう一度パンチしてみよ。」
誠はサンドバックの前に立ち、もう一度拳を突き出した。
すると‥‥
「バコーン!」
雅程では無いが、先ほどより勢いがついた。
【やはりこいつ‥‥】
「今のパンチどうだった?」
「あっ、あぁ、さっきよりは全然マシだな。」
「よ‥‥良かった。」
「あっ、俺用事思い出したから帰る。バイビー!」
雅は嵐のごとくその場から消え去った。
「一体何がしたかったんだ‥‥」
誠の疑問は増えるばかりだった。
━━翌日
この日は実力テストの日だ!
「てゆーか‥‥このクラス俺以外みんなサボり!?」
そう、誠以外の生徒はめんどくさいためにサボりにはしったのだ。
「さすがは不良だなぁ‥‥」
誠は感心しながらテストを受けた。
【しかし一人でテスト受けると違和感が‥‥】
その時、教室に誰かが入ってきた。
「チィーッス、遅れましたぁ。」
「遅いぞ金子、まぁ席座れ。」
担任の水野は一喝入れてからテストを配布した。
誠は金子の事を気にかけながらも、テストを終わらせた。
「ふぅ〜、終わった。」
「あっ君は北出誠!」
「へっ?なんで俺の名前を‥‥」
「そりゃお前、初日にあんな事件起こせば目立つのも当たり前だ、多分この学校で君を知らない人はいないよ。まぁ俺はお前みたいなやつ好きだぜ。」
【そんなばかなぁ〜〜!しかも不良に気に入られてる〜〜!】
「と、ところで君の名前は?」
「俺か?俺は金子、金子洋。仲良くしようぜ!これ、メルアドだから。」
金子はメルアドが書いてある紙を誠に渡しその場を後にした。
「随分と不良っぽくない不良だなぁ‥‥」
誠はそう悟った。