第十八話:決戦!宝探し〜終結〜
ついに宝探しは終結へ‥‥‥‥‥そして雅は‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「内部破壊?」
誠は雅の発言に少々驚きを隠せなかった。
「そうだぜ、指をこんな具合に立てて相手のおでこに突きつけるんだ。」
「そんなんで内部破壊出来んのー!」
「これは雅の俊敏な腕だからこそ出来るんだ。」
洋は言った。
「ところで洋さんよぉ、この技が完成した暁にはあの事を話してくれるって言ったよなぁ?」
「‥‥分かった」
急に二人の間に深刻な空気が流れた。
「どうしたの?二人とも‥‥」
「実はこの技、俺が雅に教えたって言うより、ある方に頼まれて雅に教えるように言われたんだ‥‥」
「えっ?そうなの?誰が洋に頼んだの?」
「話せば長くなるが‥‥この技の伝承を頼んだ御方は、何を隠そうお前の親父さんなんだ。」
「やっぱりな。」
雅は洋が思ったよりも落ち着きを払った反応をした。
「雅、なんでそんなに落ち着いてられんだ、お前は‥‥お前は小さい頃に生き別れした親父に会いたくないのか?」
洋のいきなりの言葉に雅は少し反応したが
「そんなこと言われたって俺は親父の顔は覚えてねぇし‥‥。んで、なんで洋は親父と知り合いなんだ?」
「それはまだ言わねえ、お前が親父さんの伝承する技をマスターするまではな!」
洋の目は本気だった。
「ケッ‥‥」
雅は少し不満そうだった。
こうして宝探しは幕を降ろした‥‥が‥‥
小杉が雅に腹を蹴られて入院してることなど、誰も知る由も無かった。