第十六話:決戦!宝探し〜新たなる境地〜
ついに新技を引っ提げて登場した雅。どんな技が繰り出されるか!
━━宝探しまであと4日
今がちょうど夜の12時、約束の時間だ!
「ふん、懲りずにまた来たな。」
健吾が挑発するように言う。
「ふふふふ。」
雅が微笑む。
「何がおかしい!」
「俺はこの12時間で生まれ変わったんだ。あまりなめないほうが身のためだぜ。」
【つってもあの技はまだ未完成だけどな。】
「ほほう、ではお前のその成果とやらを見せてもらおう!」
そういうと健吾は雅の方へ猛スピードで駆け寄った。
健吾の拳がうねりをあげる。
【洋、お前が教えてくれたあの技、試してみるぜ!】
━━11時間前
「雅にはスピードがあるんだよなぁ。」
「スピード?俺50m走そんな速くないぞ。」
「そっちの速さじゃなくて‥‥‥パンチの速さだよ。」
「あぁ、そっちか。でもそれがどうしたんだ?」
「うん。健吾とやった時、お前は攻撃を受けっぱなしだった。そして反撃出来なかった。」
「あぁ、あいつは一度攻撃を始めると隙が無くなるんだ。」
「じゃぁ攻撃を受けないためにはどうすればいいと思う?」
「そりゃ避けるか先にこっちが攻撃するか‥‥」
「そう、ようはお前の持ち前のパンチの速さで先手必勝ってやつよ。」
「でも攻撃したってすぐに相手からの攻撃がくるし‥‥」
「じゃぁ攻撃をさせなきゃいいんだよ。」
雅と誠は驚いた。
【洋、お前の言ってたあれ、やってみるぜ!】
雅は向かってくる健吾に向かいある構えをした。
「いけ!雅!」
「行くぜ!」