第十四話:決戦!宝探し〜見つけた!〜
ついに宝の在処を見つけ出した雅チーム。このまま優勝するのか?
━━宝探し残り5日
「おはよ!小杉、暗号解けた?」
「こんなの簡単だろ。」
小杉は解いた暗号を純に渡した。
実は前日に小杉の意識が戻った時に暗号を託しておいたのだ。
「そうか‥‥なんで気がつかなかったんだろう。」
「ってことで宝の半分は俺が頂‥‥」
「すっこんでろ。」
雅の蹴りが小杉の腹に命中!
「ってまた雅は‥‥」
「けっ、そんなことより宝だ!」
「そうだな!」
一行(小杉を除く)は時計塔へと向かった。
「でもどうやってあそこまで行くんだ?」
「やっぱり‥‥よじ登るしか無いんじゃん?」
「かーっ、めんどくさ。」
「しかも今はまだ午前9時だし‥‥」
「小杉が言ってた12時まで待つか。」
12時‥‥それは正しく『長きものと短きもの天空に交わりし時』である。
こうして誠は授業、残りの二人はカツアゲで時間を稼いだ。
そして‥‥
12時だ!
その時、時計の上にある扉から鳥の人形が時間を知らせるために出てきた。
『クルッポー!』
「あれが鳳凰‥‥なんか‥‥マヌケだな。」
「まぁサッサと宝取って賞金頂こうぜ。」
そういって洋がロープを取り出して、カウボーイの如く投げた。
しかし‥‥
『ドガーン!』
「な‥‥何今のー!」
「あっ、あいつらは!」
洋が指差した方にはなんと、1年2組のボスらしき相手がいた。
【こ‥‥こいつやべぇ。】
雅が経験的にそう悟った。
「宝は渡さねぇ。俺も金が欲しい。」
そういうとその男は爆弾を雅に投げた。
しかし雅は間一髪で避けた。
『ドガーン!』
その爆風で雅の髪が揺れる。
「不意討ちとかちょっとムカついたゎ。本気出しちゃって良いですか?」
雅の怒りに誠は足がすくんだ。