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闇に恋して  作者: 冴島月ノ助
波乱の文化祭
66/126

ドキドキが止まらない

 結局大久保とデートだと言って、ルンルンと出て行った美月は放課後になっても帰っては来なかった。

 九条は『別メニューだから気にすんな』と言っていたけれど。


(そんな美月ちゃんとりゅうちゃんがデートとか、絶対面白い事になってるじゃん! ちょー見たい!)


 真由は美月を心配しながらも、興味の方が勝っていた。


――~~♪


 真由のスマホが鳴る。


「あ、メール……」


From:美月ちゃん

Sub:ごめ~ん(>人<)


------


 今日は大久保様とデートのため、一緒に帰れません(≧▽≦)ゞ

 という訳で、代わりのボディーガードを送り込んだので一緒に帰るように(>ε<)♪


------



「え、何これ……」

「どうしたの? 大丈夫?」

「え? あ、小澤くんッ!? だだだだだ大丈夫!!」


(ダメだ……。小澤くんの顔見ただけで、ドキドキ止まらなくなっちゃう)


 実は先日、真由はドキドキが何なのか研究しようと、一緒に帰ろうと誘って帰ったのだ。しかしドキドキの理由も分からなかった上に、そのドキドキが増してしまい、現在顔も見られない状況に至る。


「真由さ、今日一緒に帰らない?」

「あーうん……って、えぇ!?」


 ビックリして顔を上げたら、あのドキドキが止まらない笑顔で微笑まれた。


(……まさか?)


「じゃあ帰ろっか」

「え、ちょっと……待って待って!」


 真由は震える指で、着信履歴を漁った。


「……あ、もしもし美月ちゃん!?」

『おぉ、どした?』

「どした? じゃないよ! もう!」

『何? 今デート中なんだけどー』

「え、あ、ごめん……って、そうじゃなくて!」

『小澤くんちゃんと迎えに来たー?』

「あ、やっぱり美月ちゃんが――」


――ブツッ、ツーツーツー……


「あれ? 切られた……?」

「何?」

「あ、いや、小澤くんもしかして……美月ちゃんに頼まれた?」

「あー、まぁでも頼まれなくても誘ってたけどね」


 そう言うと、柔らかい笑顔で微笑んだ。


(ちょっと……だから、その笑顔はズルいって)


「ほら、早く帰ろ?」

「……う、うん」


(これは美月ちゃんのデートを面白がった罰ですか? よりにもよって、小澤くんに頼むなんて! 相変わらず勘が良すぎて怖いいいい)


 今日もドキドキは止まらない。

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