生徒会長様と友人が、なんだかイイカンジになっていました
「ひろの……疲れた。僕帰る」
「あ、ちょっと待ってください!」
美月はジロジロと二人の様子を訝しげに見つめる。
(紘乃と生徒会長。いつからこんなに親密に……?)
「待ってください! 九条先輩、彼女が例の、」
「……お友達?」
「はい。……やっぱりダメ、ですか?」
「んー、なんか色々見られちゃったからいいよ」
「ホントですか!?」
「それに……」
(……?)
一瞬九条と目が合った美月は首を傾げる。それを見た九条はニッコリと微笑んだ。
「いや。じゃあ、あとはよろしく。また明日ね。ひろの」
九条は至極ナチュラルに紘乃のほっぺにちゅーをして去っていった。
「……えええええ!! ななななな何、今のおおおお!?」
こんなに反応したのは美月だけで、みんなは『あー、またか』と呆れ顔だ。
篠宮には近所迷惑の心配をされ、夕樹には『五月蝿い』と一刀両断される始末。
(いやいやいや、なんでそんなに反応薄い!?)
「ちょっ、今の何事!? 紘乃!」
(……ひろ、の?)
「…………」
紘乃はどうやら放心状態から、再起不能のようであります。
ここは真由に聞くしかないと、美月は真由に駆け寄った。
「ねぇ! 真由、今の何!?」
「そんな事より! 美月ちゃんの方こそ何なの!?」
「いやいや、全然そんな事じゃないんだけど」
「そうだよ! 美月ちゃん一体何者!? 怪我大丈夫!?」
「おぉ紘乃。復活した途端にそんな怒濤の質問攻めしちゃう?」
二人のパワーに圧倒されて美月は目を逸らす。
気付けば、いつの間にか集まっていたイケメン集団にも注目されていた。
(……もうこのイケメン集団、無理!!!)
イケメンの圧力に耐えられなくなった美月は、ダッと駆け出す。
「あ、逃げるな! 美月!」
「カイちゃん! 捕獲!」
「はい」
「むぎゃあ! 離せ! カイト!!」
「もういい加減、観念しなって」
「いーやーだー!」
(イケメンホスト集団とこんな長い時間一緒にいたら溶けるうううう)
カイトに捕まった美月は、その腕の中で未だにジタバタと抵抗していたが。
「美月ちゃん。話してくれなかったら藤代と密室に二人きりにするよ」
真由に真顔で凄まれて。
「全てお話します」
思わず頷いてしまう美月であった。




