404 "NF"
やがて、そこに光は灯った。されど、光は影ありき。影がなければ光は無い。当然、またその逆も然り。
私はこんな妄想および空想に満ち溢れた物語を綴るだけではなく、たまにTRPGのシナリオなどを書いています。
しかし、そのすべてに共通しているのが、私自身にしかその詳しいことが理解できず、悲しみしか綴ることができないのです。
すでにいくつかのシナリオを回してきましたが、どれも悲しみというものを強調するようなものでした。
私は404という名をよく使っていますが、それはこういうことです。
私は悲しみを綴るということしかできない、しかしそれと同時に、正の感情も描きたいと思うのです。
それは一種の矛盾を抱えたようなものであるということなので。それを表すのに適した言葉が
「not found」であり、それをいつも「no fortune」と片付けてしまうのでしょう。
そんな私が、どうして綴ることができるのでしょうか。
なぜなら、その根底にあるのは諦観である。
「できるはずがない」「どうせ意味はない」
そんなことを言いながら、今日も悲しみを描く者がいる。
故に、彼は404であり、「not found」であり、「no fortune」である。