表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/38

記録集積-No.31

第1480話「反旗を翻し」

◇絶対命令権

 管理者が下級のNPCに対して持つ権限。全てのNPCは管理者の命令に対して絶対の遂行義務が課せられる。


第1481話「脱獄犯達」※

◇警吏の黒装

 法の執行者たる純黒の礼装。その身に纏うは絶対守護の誓約なり。

“ミニスカポリスっていいよね”――シルキー縫製工房デザイン設計担当


第1482話「脱走の手引」

◇高周波パルスエネルギーブレード“蒼牙”

 最上級警備NPC“護剣衆”が標準的に装備する最新鋭のエネルギーブレード。内蔵した小型ブルーブラストリアクターから放出される高密度エネルギー体をパルス制御式整形機構を通して刀身とする。その特性上破損の心配がなく、エネルギーが尽きない限りは戦い続けることが可能。“護剣衆”の使用を前提としているため調査開拓員には扱えない形状、機能を有している。


第1483話「ここは任せて」

◇警備NPC用BB

 警備NPCの使用を想定して配合を行った、特別なブルーブラッド。通常、調査開拓員やその他のNPCには適合しない。


第1484話「これは、槍です。」

◇情報飽和式電子障壁突破ウィルス

 パブリックデータベースにアップロードされていた、強力な電子障壁破壊ウィルスプログラム。検閲により危険が発覚し、即時の消却が行われたが、わずかにダウンロードされた形跡が見られる。管理者ウェイドによる製作者への尋問により対応策が確立され、優先度の高い箇所から順次対抗障壁の実装が行われている。

“実はバージョン2.0ってのもあるんだが”――匿名希望製作者

“ああああああああああっ!!!!!”――管理者ウェイド


第1485話「押して開かず」

◇外開内封の黒陣

 呪術的な理論体系を導入した実験的なテント。一度閉じれば外部からのあらゆる干渉を弾くが、内側から開くことは用意。条件設定の難易度が高く、現状は非常に硬い外開きのテントとなっている。

“気になってる人と二人きりでロマンチックな気分に浸れるテントです。ふへへ”――呪具職人ホタル


第1486話「暗黒巨神龍」

◇消去された文章

 情報提供者からのシナリオ通りに事が進んでおる。ここまでピタリと当てられると、むしろ空恐ろしいほどじゃ。とはいえ、タカマガハラにできる事は何もない。ただ、事の趨勢を見守るのみ。あとは龍が負けてくれれば良いのじゃが……。

[情報保全検閲システムISCSにより、この文章は3秒後に完全に消去されます]

[消去は不可逆であり、保存、複製、転載は許可されていません]


第1487話「姉妹の絆」

◇緊急応援要請

 発信者:シード01-ワダツミ〈クサナギ〉

 対象:〈クサナギ〉各位

 Mayday! Mayday! Mayday!

 管理者ウェイドが劣勢に立たされています! 管理者各位は彼女への支援を行ってください! 私はちょっと、反乱が……。とにかく急いでください!


第1488話「生太刀乱舞」

◇“黒刀・生太刀”

 シード01-スサノオ管理者専用兵装。全てを飲み込む無限の虚。故に極限の切れ味を誇り、最強の一振りとなる。触れた物を虚無の彼方へと消却される。


第1489話「眠れる森の俺」

◇“無尽のオロチ”

 絶え間ない刺激により生存本能が呼び覚まされ、遺伝子に眠っていた汚染術式が顕現した“饑渇のヴァーリテイン”の変身体。強靭な生命力によって無限に近い体力を有し、あらゆる傷を一瞬で治癒する。

 その食欲はさらに激しいものとなり、動くものすべてを食らい尽くす。


第1490話「少女競走自由形」

◇Kiss with you

 〈大鷲の騎士団〉内部非公式ファンクラブ〈シングバードウォッチャーズ〉所蔵のレコード。謎のシンガーソングライター“アイ”の作品であると噂が語られる一曲。

 最近になって()()された新しい作品であり、“アイ”の活動中には確認されていないため、信憑性を疑う声もあったりなかったり。

 年上の男性との熱く情熱的なロマンスをテーマに、少し背伸びしたような内容となっている。

 なお、当ファンクラブおよびこのレコードの存在は、絶対に、必ず、何があっても、本人に知られてはいけない。そのことをゆめゆめ忘れる事なかれ。


第1491話「メイドと焦土」

◇封音ベルト

 調査開拓用機械人形の発語を封じるために使われるベルト。アーツの詠唱などを抑止する際などに使用される、警備NPCの必携器具。金具が複雑な形をしており、取り外すのは非常に困難。


第1492話「戦場の友情」

◇衝撃分散着地法

 〈受身〉スキルレベル30のテクニック。高高度からの落下時、着地の直後に前転し衝撃を広く分散させることで安全に生き残る。スキルレベル、熟練度によって衝撃分散の効率が変わる。

“踵、母指球、爪先、膝、肘、肩、肩甲骨、頭。接点を限りなく増やし、体を完全な球へと近づけることで、落下は回転へと変わる。”


第1493話「騎士の声」

◇高耐久性共振喉部品

 調査開拓用機械人形用換装部品。通常よりも柔軟性と耐久性を高めた喉パーツで、発声を良くする。従来比でおよそ1.2倍の声量増幅が期待できるが、発声方法に多少の癖があるため、使いこなすには習熟が必要となる。

“俺の歌を聞けぇ!!!!”――廃棄場の歌唱王ジャインツ


第1494話「助けるため」

◇不可視の火球

 風属性、水属性、火属性、雷属性、地属性の複合した攻性機術。姿を目視できない火球を放つ。単純ではあるが効果的なアーツ。単純に見えて、難解な術式である。


第1495話「最強のふたり」

◇惑いの濃霧

 〈奇竜の霧島〉を包み込む特殊な濃霧。計器類や電子機器の障害を誘発し、調査開拓員の方向感覚や平衡感覚を狂わせる。対策を講じなければ、一生森の中を彷徨うことになるだろう。


第1496話「あの馬鹿止めろ」

◇特大機術封入弾製造ライン

 各都市の中枢制御区域に存在する完全無人の秘匿工廠。調査開拓員の立ち入りは全面的に禁止されており、高いセキュリティクリアランスが設定されている。内部では都市防衛設備、機術式狙撃砲に使用する特大機術封入弾の製造が行われる。TB級の術式を構築する関係上非常に危険であり、またリソースの要求量も莫大なものとなるため、管理者直轄の施設となっている。


第1497話「立ちはだかれ」

◇緊急隔離情報障壁

 不測の事態に備え、通信監視衛星群ツクヨミに搭載されている強固な情報障壁。管理者によって発動されるアクセス制限システムであり、対象は管理者まで含まれる。全世界を見渡す“眼”を盗まれた時に備える、最後の砦。

“チョロいもんですね!”――匿名W


第1498話「鉄壁の甲羅」

◇『跳鏡』

 〈鏡威流〉四の面。小さな鏡型の障壁を任意の地点に設置する。設置された鏡は衝撃を一度だけ反射して砕ける。鏡の設置枚数は熟練度に応じる。


第1499話「百戦錬磨」

◇軽量爆雷鎚・五式

 発電機構を内蔵した軽量の小型金属ハンマー。片手での運用を想定し、グリップが握りやすくなっている。バッテリー換装式になったことで戦闘中でのエネルギー供給が容易になり、より長時間の戦闘ができるようになった代わりに、多少の〈操縦〉スキルを必要とするようになった。

 別売りの専用バッテリーは一つ500kビットで販売中。


第1500話「搗ち落とす」

◇ 『咬ミ返ス狂骨』

 〈咬砕流〉二の技真髄。繰り出された攻撃に対して下方から打ち上げ、上方から振り下ろす。反射する攻撃の威力に応じて、攻撃の威力も上昇する。

“咀嚼せよ。嚥下せよ。殺意に報いる弑殺を。”


第1501話「支配戦略均衡」

◇スペルカード

 アーツの術式を封入したカード型のアイテム。手の中で割ることによって、事前に記述したアーツが実行される。詠唱の長いアーツを即時実行する際などに便利。


第1502話「目覚めのキッス」

◇秘匿された通信

B:深き深淵の闇にて蠢く黒き力の胎動が始まるなかに、白き末裔が一雫の慈愛を落とせば、そこに大いなる歴史の光が差し込むだろう。賛美の歌が雲の合間より降り注ぎ、我らはついに真なる段階へと引き上げられる。分断されし両軍は再び歩み寄る。集し御子らが歌う詩は、黒の書に示された通り。全ては龍の御心のままに動くだろう。

T:なんじゃって?

[情報保全検閲システムISCSにより、この通信記録は3秒後に完全に消去されます]

[消去は不可逆であり、保存、複製、転載は許可されていません]


第1503話「愛する君の為」

◇〈クシナダ〉

 中枢演算装置〈クサナギ〉へインストールすることで、その機能を大幅に拡張することのできる超高密度情報集合体術式。元々は第零期先行調査開拓団によって生み出されたものだが、混乱の中で散逸した。術式的隔離封印杭の管理者による分離抽出が必要であり、サルベージ作業は非常に繊細なものとなる。


第1504話「大戦の後に」

◇薄桜糖

 地上前衛拠点シード01EX-スサノオの管理するダイソン球ファームで開発された新たな砂糖の品種。ピュアホワイトの1000倍の甘味が特徴だが、現在は安定した大量生産方法は確立されていない。名前の通り、ほんのりと薄い桜色を帯びた綺麗な砂糖である。

“目標は日産500tです。頑張りましょう!”――管理者ウェイド

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ