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元一般人が最強種族に至るまで  作者: 河北 燐
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スキルのあれこれと獲物

少ないけど、一応早く書いたぜ?

 湖を離れ、二時間ほど移動しただろうか。二匹のモンスターと思われる生き物たちが戦っているのを発見し、俺はその様子を岩の陰から見守っていた。

 え、チキンだって?いやいや今の俺が前に出てっても何もできないだろうし仕方ないでしょ。まぁそもそも透明らしい俺の体を認識されるのかすらわからないんだけど。


 二匹のモンスターのうち片方は蛇によく似たモンスターだ。もう片方は小柄な人のような体型をしておりナイフのような物を使って戦っている。おそらくゴブリンではないだろうか。どちらが優勢なのかはよくわからない。蛇型のモンスターは数か所から血を流し、回避に専念している。劣勢なのだろうか。だが、ゴブリンがかなり焦っているようにみえる。戦いはまだ続きそうだ。


 しばらく眺めているとあることを思い出した。たしか俺には固有スキルというものが二つあったはずだ。『生体変化』と、『鑑定』悪い意味でバグのようなステータスが衝撃的すぎてその存在をすっかり忘れていた。前者はよくわからないが、後者はもしかしてチート級のスキルなのではないだろうか。

 前に見たアニメでも出てきており、とても活躍していたのを覚えている。さっそく使ってみよう。まずは自分のスキルからだ。使い方はステータスを見るときと同じだろうか。『生体変化』に鑑定と唱えてみる。するとスキルの説明が出てきた。


 __________________

 生体変化:対象を喰らうことでその対象の種族に変化することができる。


 __________________


え、これもチート能力では?要するに今戦っているあいつらを食べればあいつらになれるってことでしょ。能力とかも引き継げるのかな。もう少し詳しい説明がほしいところだ。


 まあいい、次は今戦っているあいつらの番だ。俺は二匹に向かって鑑定と唱えた。すると頭の中に二匹のステータスが出てきた。



 __________________


 種族:タナタロススネーク


 能力


 攻撃:13

 防御:5

 魔力:0

 魔防:8

 敏捷:14


 スキル:毒牙、毒耐性


 __________________


 __________________


 種族:ゴブリン


 能力


 攻撃:25(+5)

 防御:15

 魔力:0

 魔防:15

 敏捷:38


 状態異常:毒(中)

 ________________


 どうやら、予想は当たっており、蛇の魔物とゴブリンだったようだ。自分と蛇にはない状態異常というステータスがゴブリンにはある。蛇の毒牙によるものだろうか。


 ________________ 


 毒牙:噛む際に毒状態を付与することができる。この際使用される毒の強さや種類はそのモンスターの種族や力に依存する。任意で発動


 毒耐性:毒攻撃による耐性を得ることができる。自動発動

 ________________


 おそらくそういうことだろう。ということは蛇がさっきからかわしまくっているのは毒が回るのを待っているということだろう。なかなか賢いが卑怯だなあいつ。確かにゴブリンの動きが鈍くなっている気がする。というかもうまともに攻撃が当たっていない。そしてとうとう蛇が攻撃を始めた。


 噛む、噛む、噛む、そうしてとうとうゴブリンはピクリとも動かなくなった。蛇も血だらけであり、ギリギリの戦いだった。そしてその死体を食べようと飲み込み始めた。これが野生で生きるってことか。俺はもしかしたらもっとやばい立場にいるのかもしれない。だって食糧を得るすべをまだ何もないのだから。飢餓感は確実に強くなっている。このままではやばい。


 そしてある作戦を思いついた。

①捕食中の蛇に接近。

 今の自分は透明なため、おそらく接近を悟られないはずだ。気配に関しても先ほどから眺めているにもかかわらず、気づかないためいける(気がする)。


②今あの蛇が食べているゴブリンを横取りする。

 幸い蛇は飲み込むのに苦戦しており、まだ腹の中へは入っていない。(なお口がどこにあるかわからないため食べ方がわからないが、湖の時みたいに近づいて食べると意識すればできる気がする。)


③その場でゴブリンへと変化(なお変化の仕方はわかっていない)


④そのまま蛇と戦う。

 仮に能力が引き継げるのだとしたら手負いの蛇なら倒せるはずだ。ダメなときは...考えない方向でいこう。


 不安要素が多すぎるが、あの蛇たちだってリスクを冒して食糧を得ているんだ。自分も命を懸けるべきだろうし、何より蛇は重症だ。こっちのほうがまだ分がある。このようなチャンスはもうないかもしれない。絶対にやってやる。

 



 

読んで頂きありがとうございました。次話もよろしくお願いしゃす。

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