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黒と白の軌跡  作者: Majesty
幼年期
4/7

洗礼式

洗礼式当日の朝いつもより少し早く起こしてもらいシリウスに着替えを手伝ってもらって、着替え終わると朝食を食べた。


準備が終わり人生で初めて馬車に乗って、中央より少し外れている教会に向かう途中に習ったことを頭の中で復習していた。



洗礼式は城を中心とした貴族街と東地区の冒険者ギルドがある境目に教会がある。

その理由は冒険で怪我した人をすぐに治療できるために初代国王がこのルーダウス王国を作るときに決まったことらしい。


北地区は馬車で二日のあたりに海があるため商業ギルドがあり、西地区には職人ギルドがある。

残った南地区は平民が住む住宅街となっている。


この情報は二歳半より始めた読書から得た情報である。


教会には、六つの神が祀られている。

そしてその神には主色だが、

唯一創造神は主食からは外れていた。


創造神   黒色

生命神   黄色

天空神   赤色

豊穣神   緑色

海神    青色

大地神   橙色


という風に色によって別れている。この世界の宗教は今の所はこの六神を祀る協会しかないと言われているらしいが詳しいところはわからない。しかし、この国と敵対している帝国では皇族が神という扱いになっていた。


この国の教会に教皇様がいるのだ。

というのもこの国は初代国王と教皇が二人で作ったといわれている。この国の王族と貴族は初代国王と教皇の血が流れている。教皇は実質的には国王と同等の権力を持っていると言われている。そして初代国王と当時の教皇の娘が結婚したように教会へ入ったからといって結婚できない訳ではないので、光魔法を得意とする貴族や平民が神官や巫女として働いている。



「 ーーーか、殿下そろそろですよ」


「ごめんごめん少し考え事してたよ。あれが教会なの?思ったよりも大きいんだね」


「教皇様が住んでいますから。そういえば、殿下と同じ年に聖女様がいると言われています」


聖女とは教皇を超える治癒能力を持つ神聖魔術が使えると言う。神聖魔術とは光魔法とは異なる


「そうなのか。それは会うのが楽しみだな」


少しして馬車が止まりまず護衛のエドガーとヴァイスが降りて、安全を確認してその次にシリウスが降りて最後に僕が降りた。


教会の者が入り口に立って待っていてくれたようだ。


「教皇様がこの先でお待ちです」


「お出迎えありがとうございます」


「いえいえ。どうぞこちらです」


教会の中は質素だがそれでも隅々まで掃除されていて、どことなく品の良さ感じさせた。


一番奥にある祈りの間に教皇が待っていた。

教皇は父上よりも年上だと思えるような外見の青色の目をした男性だった。


「殿下お待ちしておりました。それではすぐにでも始めようと思うのですがよろしいでしょうか?」


「お願いします」


「ではこちらでこの水晶をそこにはめてください。我々は外で待っているので、終わったら出てきてください」


「はい」


小さな透明の水晶をもらい返事を返すと祈りの間から自分以外の全員が出たので、台座に水晶を置き両手両膝の地面につけ体を前に倒し、祈りを捧げると目の前の台座の水晶が光っり驚き目を瞑り立ち上がったが、それは一瞬のことだった。目を開けると一人の白髪の黒い色の目をした好々爺さんが自分の目の前に立っていた。その目にすごく惹きつけられていたが、我に返るとすぐにその体から流れ出ている力に押しつぶされているような感覚になった。

そのため、すぐに先ほどの体制に戻ったが頭までも抑えられたように地面につけた。


「どうしたのだ?先程はちゃんと立っていたじゃろ?」


「す、すすみません。このままでもよろしいでしょうか?どうしてか体が動かないのです。」

(この圧力は!?)


「まあそれでもよいが。だがそれだと話しにくいじゃろ?」


「いいえそのようなことはございません。質問を一つしてもよろしいでしょうか?」

(あなたは誰です⁉︎)


このような圧力のため早口になってしまう。


「そういえば、いってなかったか?儂は創造神だ。あとな、心の声も聞こえるから大丈夫だ?」


「っ⁉︎」


驚きすぎて顔を一瞬上げたがすぐに下げた。


「やっぱりびっくりしたじゃろフォッフォッフォ」


創造神が大笑いをしていた。


ジークは何も言えずにすごい汗をかいていた。

創造神はいきなり真面目な顔になると


「ジークフリートよお主に会いに来たのはな、これからお主には色々なことが起きるからな、その事を言いに来たのじゃよ。わしらは人間には手出しできんのでな」


「そ、そうですか。わざわざ来ていただきありがとうございます」


「これから何があっても憎しみに囚われてはならぬぞ。憎しみに囚われるものはいずれ破滅するからな。それが自分自身だけとは限らないからのぅ?。」


それを言われた瞬間に空気さらに重くなっり息がしにくくなった。


何かを聞こうとする思考自体がなくなってしまったかのようにその時はすぐに返事を返した。


「き、肝に命じます」


「この国の王族にはワシ()の力が流れているからワシの力を感じることができたんじゃ。特にお主はワシ()に近い力を持っておる。そのために会いに来れたのじゃ決して今の言葉を忘れるでないぞ………もうあの時のようなことは決して起こってほしくはないのじゃ…なあジーク、フリートよ」


創造神が最後に何か言った気がしたが、よく聞こえなかった。


「それではワシらからお主の力を解放してやろう」


自分に()()の光が降りて来てその光が消えた瞬間に威圧感が消えたため仰向けに倒れた。


「はぁはぁはぁはぁ」


自分でもこんなにすごく精神力を使うのは短い人生の中で初めての体験だった。


「あれが創造神様なのか?なんだよあの重圧は体が潰されると思った」


少し行きが整った後に小さな水晶を覗き込むと



【名前】ジークフリート・ルーダウス


【固有スキル】

  

世界の記憶(ワールドメモリー)

魔術の王

魔眼


【一族固有スキル】

心眼


【称号】

創造神の寵愛を受けし者

ルーダウス王国第一王子



終わったので水晶を持って扉をあけて外に出ると、シリウスとドーランがやって来てた。シリウスが慌てて声をかけてきた。


「殿下⁉︎顔色がすごく悪いですけど大丈夫ですか?」


「シリウス、良かった」


と言ってそこで安心したのかそこで意識を手放してしまった。

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