俺の変化とお嬢様と
「わがままお嬢様と怠惰な俺と」の9話です。
不定期の連載で読んでくださっている方(いるんですかねぇ?)にご迷惑をお掛けしました。
唯に鞄による目覚ましを受けた後遅刻ギリギリだった俺は欠伸を噛み殺しながら家を出る。(未だに腹が痛いのはご愛敬)
因みに家から学校までは徒歩である。だからもしも、仮に、万が一、億か一、彼女なんてものができても彼女を後ろに乗せたりだとか、自転車を押しながら二人で歩くなんて事は出来ないのである。
……まぁ俺に彼女なんてものが出来るわけ無いがな。
べっ別に悲しくなんて無いんだからねっ!
この調子で行けば賢者どころか大賢者いけるんじゃね?と言わんばかりの自信が溢れてくる。
そんなアホな事を考えていると学校に着く。
靴箱で上履きに履き替え、階段を登る…階段を登る
寝起きの階段とか死ねるレベルなので二回言った。
少し長めの、廊下を歩いて教室に入る。年齢=彼女居ない歴&クラスボッチの俺が入ってもワンチェックandスルーをかまされる。(毎回だが傷ついていないとは誰も言ってない)
そして、しばらくすると担任が入ってきてHRになり、いつも通りの学校が始まる。
(あ~異世界転移とか起きないかな…)
そんな厨二病のような事を考え現実逃避し授業を乗り切る。そうでなきゃやってられん。
そもそもだ。国、数、社、理、英はまだ一部のみだが必要性が理解出来る。その一部って言うのは結局の所これから生きていく上で必要な物という事だ。
だが待ってくれ、理科とか、虫の中身知って楽しいのか?更に言えば数学の後半。もう何やったか覚えてすらいないが後半と言えば分かるだろう。アレはいらないだろぉ?だってだよ?よくある例が三角関数<知らない人はグー○ル先輩に聞いてくれ>
あれさ、絶対使わねぇだろ。普通の会社行っていきなり先輩が三角関数とか言い出したら引くしビビるは!まぁ取り敢えずノートだけはとる。まぁ、ぶっちゃけ正直1/3も理解できていないが。しかし、そこは学生の義務でひたすら理解出来ない授業のノートをとる。(×4)
そんなこんなで、昼食時間。教室は騒がしくなる。
こんな中で一人飯を食べるのはお豆腐メンタルの俺には耐えがたいものがある。よって俺の"元"天国に避難している。
部室のドアを開けると古い本の香りと内のわがままお嬢様がいらっしゃいやがりました。
「なんでお前がいるんだよ神崎」
「部員の私が居るのは当然でしょ?それに、クラスの人達が面倒くさいのよ」
ま、こいつが、いればそうなるか。最近は神崎ならばということで納得出来るようになってきた。しかし、こいつのどこが良いのかよく分からん。確かに周りと比較したときに容姿が整っているのは分かる。しかし、それはこいつの内面を知らないからであってほとんどのやつが内面を知ればくるっと手のひら返しだろう。(一部罵られたい者を除いた)
俺からしてみれば、こいつは良くも悪くも純粋なのだろう。オタク趣味が好きというのも一直線だし、クラスメイトの前では知らないが、好きなものは好き嫌いなものは嫌い。それをモロに感情に出す。
だから、そんな神崎が素の自分で居れるこの場所は悪くは無いのだろうと自分なりに考えそして、久しぶりに心から笑ってしまう。
「何笑ってんのよ気持ち悪い」
「うっせぇ!」
そんな小言を言い合えるこの場所が俺はまた好きになった。
ここまで、読んで下さりありがとうございます。
初心者丸出しの見切り発車で後半にいくにつれて、めちゃくちゃになるかもしれませんが、精一杯頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。
誤字脱字等ございましたら、教えてくださると助かります。自分も勉強になります。