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 俺はとある国のとある国王の次男坊だ。今年で12歳になる。

 俺には腹違いの6つ上の兄がいた。

 なぜ過去形なのかと言えば、兄は隣国に婿に行ったから。

この間、第一子が産まれたと手紙が来て近々こちらに来ると書いていた。俺も叔父さんかぁ……


 さて、長男である兄と次男である俺、そして4つ下と7つ下に妹がいる。計4人兄弟。

 いや違うな、母上のお腹にもう一人、計5人兄弟になる。この5人の中で兄だけが、腹違いだ。

 その事も兄が婿に行った理由の一つになるんだが、別に兄と母上の仲が悪かったという事ではない。


 母上は兄を「自分の子」と言って自慢してたし、俺たち兄弟を分け隔てなく愛して育ててくれた。

 顔立ちは母親似だが、中身が父上にそっくりに育っていく兄を見て、母上は喜んでいた。

 そしてたまに、兄の母上の話もしていた。

 そんな話を聞く度兄は、見たこともない自分の母親の話を嬉しそうに聞いていた。


 そんな兄がまだ隣国に婿に行く前、俺が6歳、兄が12歳の時に母上が言ってくれた言葉を思い出す。

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