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物書きとして

作者: 一介の素人

 この話で勇気付けられる人も傷つく人もいるかもしれない、と思いつつ、今、思っていることを書いておこうと思います。基本、非公開のつもり。



 このサイトに限らず、ネット上のコミュニティについての話です。


 オンラインコミュニティと付き合っている人は、多かれ少なかれ、次のいずれかの傾向のどちらかに属すると思います。



 現実世界での家族や友人に恵まれていて、ネットがそれを多少補っている程度の人。


 現実世界はとても冷たいと感じていて、ネットに休息の場を求めている人。



 前者の人は、いいんです。現実世界に、安住の場所がある。逃げ帰れる家がある。いわゆる『リア充』的な存在。


 実際には、後者の人も結構います。そのことを必死で隠して、ネット上の付き合いを続けている人もいます。


 ネットで休息して。つらい現実世界に戻らなきゃならない人。安住できる場所はどこなのでしょう。



 さて。


 つい忘れてしまいがちですが、オンラインで文字だけで付き合っている相手も、人間です。


 たとえ文字だけの言葉であっても、自分と同じように心を揺さぶられます。


 小説でも、感想でも、コメントでも、メッセージでも。


 現実世界の人を相手にしているのと何が違うでしょう。


 ただ相手が見えない、ということだけが、違いです。



 のっぴきならぬ理由で、オンラインコミュニティを離れる人もいるかと思います。


 仕方が無いと思います。


 けれど、そうじゃなくて、「なんだかこの人、苦手」、そういうのが積み重なって、苦手、から、嫌い、になって、その人と縁を切るために姿を消す、そんな例があります。


 ネットだと、自分の姿を消すのは簡単です。


 だから、安易にその道を選べる人、特に最初に書いた『リア充』は、それを最後の逃げ道と心のどこかで考えがちです。


 自分の言葉が相手の心を揺らしてしまっていることを、とても軽視してしまいます。


 相手の言葉が自分の心を揺らしてしまっていることから目を逸らしてしまいます。


 目を閉じる、という最終手段があるから。



 やだな、と思います。



 自分も人間。相手も人間。文字だけであっても触れ合った人、その人の心にわずかでも触れてしまったこと、そのことを、もうちょっと、深く考えて欲しいんです。


 責任を持て。なんて上から目線で言うつもりじゃありません。


 相手も、自分と同じ心を持っていて、きっと、同じように泣いたり笑ったりしてる。そのことを、もっと楽しんでいいと思うんです。


 自分が相手の心を揺らせるかもしれない、きっと揺らしてる。そのことを楽しんじゃいたいと思うんです。



 相手の好ましい所は率直に伝えて。


 相手に苦手なところがあったら、どこかで正直に打ち明けちゃおう。



 我慢し続けて相手を嫌いにってしまうより、きっといい関係が築けると、私は信じています。



 安住の地が現実世界じゃないとならないなんて、誰が決めたんでしょう。


 人間を『動物』として考えると、もちろん、食べて寝る場所が物理的に必要です。


 でも、人間を『知性』だと考えたら、考え、考えさせられる場所は、どこでも安住の地になるんじゃないでしょうか。


 だから、オンラインのコミュニティを『所詮は逃避先だ』なんて、思わないで欲しい。


 オンラインで得た評価や付き合いを、『データ上の空虚なものだ』なんて、卑下しないで欲しい。


 純粋な知性として誰かと触れあい、築き、時にはぶつかり、そうして得たものは、現実世界で得たものと同じくらい価値のあるものだと私は思うのです。


 それを、安住の地、だと思っても、いいと思うんです。



 非リア充の方にとって、苦手なところも含めて心を休めることのできる安住の地を、提供できる人になりたいと思います(すっごい上から目線でスミマセン)。



 私も、いつか、きっと、必ず、このサイトを去る日が来ます。


 そのときに、笑顔で惜しまれたいな、と思います。


 何が嫌だったんだろう? 何が問題だったんだろう? そんな風には思われたくない。


 ああ、どうしようもない理由があって去ったんだな、残念だけど、いい付き合いだったな、そんな風に思われたい。


 過分な望みとは自覚していますが。



 ってことで、なんと言うか、せっかく『人の心を揺らす物書き』を目指したり楽しんだりしてるんなら、それをもっと楽しもうぜ! ……的な?


 (尻すぼみ)


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― 新着の感想 ―
[一言] 仰る通りです。 その文章から優しさが伝わりました。 ネット上での付き合いは、簡単なことも難しいこともありますが、人と人の繋がりを大事にしたいと思います。
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