たいむわーぷのましんにのって
[1]あの日のまえに
もし『過去』に戻れるとしたら
ぐるぅり、たいむわーぷのましんにのって
戻れるとしたら
ぼくは、
ぼくを喪うその前の
きみの泣かないあの頃に
どうか戻してくれはしないか
ついでにできたらメビウスねじって
時計に目隠し
そうして、その輪のるーぷのなかで
笑顔も無いよなふだんのきみの
斜め後ろの立ち位置で
息をとめるように
ぼくがいたい
ただ、それだけだけど。
[2]喪失カレンダー
はらり、一枚 三百六十五日のうちの
行方不明は原稿用紙 落丁のために
たいむわーぷのましんにのって
消えてしまったその日から
放り出された飴玉ひとつ
レモン味、君の好物
てのひらからこぼれて
きっとあの日は命日でした