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200文字小説集

しおり(200文字小説)

作者: 日下部良介

いつの間に紛れ込んだのだろう…。

ポケットからタバコを取り出すと、桜の花びらが一枚張り付いていた。

桜か…。


中学の入学式。

同じ小学校から上がった子に憧れていた。

式の後、同じ小学校の仲間で写真を撮った。

彼女の髪に桜の花びらが一枚舞い降りた。

僕はその花びらをそっと取ってあげた。

その花びらでしおりを作った。


僕はタバコに火を付けて煙を吸い込む。

隣で妻が本を読んでいる。

そして、本には桜の花びらが貼られたしおり。





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― 新着の感想 ―
[良い点] たった200文字なのに、グッと心に染みました。 私なんか余計な事を、ぐだぐだ書き散らすことしかできません。 日下部良介さんの200文字小説は、本当に素敵な言葉が散りばめられ、胸に残ります。…
2013/07/20 13:16 退会済み
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