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ハジマリ
たとえばきみが この海の向こうを越えるというのなら
それならぼくは その反対の陸へと行こう
陸の上に広がる空は きみが向かう海の空と交じり
その境界線をこえ いつか想いが交じるように
たとえそれぞれの道を歩んだとしても ぼくらは繋がっている
この手を離して その指先に触れられなくとも ぼくらは
だから 振り向かずにぼくは行こう
きみも振り向かずに行くだろうから
そしていつか出逢えるときまで 歩き続けよう
ぼくたちが邂逅を交わすとき
そこに生まれるのは 新たな世界のはじまり