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げきぶ!!  作者: ぽんた
2/2

同じクラスの演劇部員

・2024/12/17

誤字を修正しました。

「藤乃さん」

「??」


振り向くとそこには、茶髪のロングヘアーの女の子がいた。

自己紹介の時に名前を聞いたんだけど…。


「藤乃さんも演劇部なの?」

「?うん」

「私もなの!!あ、私は森本朱音(もりもとあかね)


ああそうだ!森本さんだ。

しっかりしていて頭が良さそうな子だな。


「同じクラスに同じ部活の子がいるの、嬉しい。よろしくね!」

「こちらこそ!えっと…森本さん?」

「朱音で良いよ。私も、まいって呼んでいい?」

「勿論♪」

「来週から部活始まるよね。一緒に頑張りましょう!!」

「うん!!」


朱音は杏にも声を掛けていた。

人見知りが激しい杏はびっくりして声が裏返っていた。



部活開始を明日に控えた日、帰宅途中に偶然朱音と会ったので、一緒に帰る事に。


「朱音ってさ、中学の時は何部だったの?」

「吹奏楽部よ。」

「へぇ!杏と同じだ!!」

「クラリネットを吹いていたの。」

「うちの学校、吹奏楽部強いけど、

どうして演劇部に?」

「私ね、元々演劇部に入りたかったの。

でも、私が通っていた中学に演劇部は無くて。」


確かに、中学の演劇部って珍しい?様な気がする。


「まいは何部だったの?」

「演劇部だよ!」

「えっ!?演劇部があったの!?」

「人数少なかったけどね。」


私は朱音に中学の演劇部でどんなお芝居をしたか話した。


「へぇ、白雪姫のイフの物語を…。面白そう!」

「後ね、小2から中3まで劇団に入ってたの!」

「…劇団?」

「“すずらん”って児童劇団なんだけど。」

「あぁ、知ってる。」


まさか、劇団の事を知っている人と同じ高校になるとは!

もしかして、観に来てくれたことがあるのかな?


「……私もオーディション受けようかなって思った事があるの。でもうち母子家庭だから月謝が払えなくて。」

「そうだったんだね…。」

「劇団すずらんに長い事在籍していたって事は、まいは即戦力ね。役者志望?」

「役者もやりたいけど、最初は裏方やりたいなって思ってるの!」


ずっと裏方さんのお世話になっていたし、

裏方さんがいるからこそ役者が輝くものだとそう教わってきた。

私自身も、心からそう思う。


「そう。」

「朱音は?」

「私は役者志望よ。」

「そうなんだ!役者やれるといいね!」

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