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星呑みの大鯨  作者: 黒酢
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〜悠久〜

誤字、脱字等ございましたら、指摘していただけると助かります。

宇宙とは、何だろうか。

それは、人類が問い続けてきた大きすぎる疑問である。

ある者は、果てのない世界と言った。

ある者は、果てはあると言った。

様々な憶測がなされた。答えは[無かった]。

否。[証明できなかった]。

当然である。宇宙は、あまりにも広い。答えは確かにあるのだが、遠すぎる。

いくら手を伸ばしても、届かない。

それは、永劫の問いであると思われた。


それはある日、ある1人の研究者によって『観測』された。

最初は誰もが言った。なんて馬鹿な話だ。どうせ夢物語だ。

しかし、それは【証明】された。紛うことのない、事実であった。


それは、


【クジラ】だった。

あまりにも大きく、あまりにも壮大。

生命の理を超えた、悠久の生命体。

数多の銀河、その全てを腹に宿す者。

永劫を見守り、永劫を泳ぐ者。



本来、この生物に名前も固有名詞もない。

しかし、例の観測者の言葉を借りて、こう呼ぶとしよう。


全てを呑み、全てを宿す者。全てを知り、全てを見守る者。


【星呑み】と。

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