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信長公弟記~織田さんちの八男です~【コミックス6巻】発売中  作者: 彩戸ゆめ
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35 ポイント10000記念SS 歴史好き山田太一の休日

歴史好きの山田くんです。

 休みの日は、割とゆっくりしていることが多い。大体朝の8時頃に起きて、それからコーヒーメーカーでコーヒーを入れている間に、メールのチェックだ。

 スマホのメールチェックをしている間に、PCを立ち上げる。それからPCの方でもメールをチェックだ。


 きてるメールは、ショップのメルマガくらいだな。


 ざっと確認してからトーストを焼く。バターを塗ったトーストを食べながら、いつも見る歴史サイトを巡回する。

 こっちはそんなにすぐに記事が書かれるわけじゃないから、流し読みだ。


 次にコーヒーを飲みながら、最近お気に入りの小説サイトに行く。

 ここには歴史ジャンルというものがあって、歴史好きにとっては邪道とも言える、もし戦国時代の人物が現代の知識を持って転生していたらどうなるか、っていう小説がたくさん読める。


 俺もそれまでは邪道だと馬鹿にしてたんだが、TVで見た歴史ドラマの出来の良さに、これはこれでおもしろいなと思って読むようになった。

 案外、そういう歴史ファンは多い。


 もちろん素人の書く作品だから玉石混淆(こんこう)で、俺から見たら、歴史のイロハも分かってないなコイツっていう作品もあるけど、何といっても無料で読めるし、暇つぶしにはもってこいだ。


 その歴史ジャンルで一番人気があるのは、戦国時代への転生か転移ものだ。

 最近では江戸時代の遊郭が舞台だったり、江戸末期だったり、意外なところで縄文時代とか石器時代なんかの作品もあるけど、やっぱり織田・豊臣・徳川のいる戦国時代の作品が多い。


 中でもやっぱり織田信長が出てくる作品が多いな。

 第六次産業王になったり、のじゃ姫になったり。


 そこで現代の知識を使って無双するわけだ。


 最近、ライトノベルを出版してる会社が、現代チートで無双する為のノウハウ本を出したみたいだけど、転移の場合はそれを持って行ったら楽にチートできそうだな。


 ただ転生の場合はどうだろう。


 人間は脳の10%しか使っていないらしい。残り90%は使わずに埋もれてるわけだ。だとするなら、人間もコンピューターのように、全ての情報をインプットすることができているけど、それが脳の使われているところから使われていない所へ埋もれてしまっただけなんじゃないだろうか。


 つまり、サルベージする手段さえあれば、全ての記憶を思い出す事ができるんじゃないか?


 ああ、そしたら俺も戦国時代に転生したいな。


 この俺の知識をもってすれば、信長になって日本を統一するもよし、秀吉になって本能寺の変をプロデュースしてもよし。家康……は、天下取るまでが長すぎるから、あんまり転生したくはない。


 島津に転生するのも良さそうだ。某戦国シミュレーションでも、島津から始めると難易度が低いからな。大友の勢力拡大だけ気をつけてれば、北上するだけだし、危なくなったら南に下がれるのがいい。

 火縄銃も手に入りやすいし、サツマイモとか砂糖とか、内政チートに必須のアイテムも手に入りやすい。


 本当に戦国時代に転生できたらいいけど。


 俺は飲み終わったコーヒーをシンクに入れて伸びをする。


 大学卒業後、俺は愛知の某自動車メーカーに就職をした。愛知に住んでれば城壁巡りがはかどるからだ。


 俺の一番好きな武将はやっぱり織田信長で、その出身である尾張の城は、どの城も織田家のエピソードがあって興味深い。今は城壁の一部しか残っていない場所ですら、戦国時代の息吹を感じられて感動するんだ。


 最近は歴女だなんだともてはやされてるが、あんなニワカとは訳が違う。

 しかもなんだ。刀剣萌えとか。

 刀が人になってたまるか。


 そのくせ、あいつらは俺が歴史について語ると眉をしかめてコソコソしやがる。感じ悪いったらないな。だから男もできずに、刀剣なんかに夢中になるしかないんだろう。


 男友達なら、まあ、同じ趣味のやつもいて、結構楽しい。

 大学時代の友人は、いつも俺の話を聞いて、凄い知識だって褒めてくれたしな。


 そういや、あいつ、最近会ってないな。


 今度東京に出張があるし、久しぶりに飲みに誘ってみるか。






山田くんは友人があまり多くありません。

最後に出てくる友人は、喜六の前世で、トイレに頭をぶつける一カ月くらい前のお話です。


それから歴女の方々は尊敬してます。本当です。

ていうか混ぜて欲しいです。

刀剣は、私のスマホにもダウンロードされてます。無課金だと難しくて挫折しましたが……


なお、このお話に出てくる作品に特定のモデルは……

いますね、はい。

もし不都合があればご連絡ください。該当箇所を削除します。

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