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夕暮れが迫る  作者: 井藤 莉子
1、別れの繰り返しの生活
5/40

面会まであと少し

弟の名前が間違っていたので修正しました

お父様と面会する時間が近づいてきた。

この家の絶対はお父様。

全ての決定権があり反論できるのは成人した後継者のみ。

この国の貴族委院で大昔にそう決められ、特殊魔法で監視されているため違反することはできない。

だから私がするのは提案だ。

意見や反論は特殊魔法に抵触するかもしれないのならば出来ない、

しかし今まで提案という形で抵触したものはいないらしい。

それなら、決定権は当主になるからだ。


「お嬢様、そろそろお時間です。」

「ええ、ではいきましょう。」


お父様に提案し、私の考えていることを述べる、それだけなのに心臓がいたいくらいの鼓動がなっている。

前にあったのは半年前の私の誕生日。

パーティーで挨拶をした時以来になってしまった。


「お嬢様、大丈夫ですわ。きっと、話を聞いていただけます。」

「そうならいいのだけれど…」


リッテルには私がお父様に話そうとしていることを前もって伝えておいた。

戸惑いながらもそのために必要な資料を図書室から持ってきてくれたり、どう伝えるべきか練習相手になってくれたりと頭が上がらないほど手伝ってくれた。

かなり不審に思っていたからこれからどうなるか分からないけれども。


「カルミュス様到着なさいました、ご当主に面会でございます。」

「話は聞いております、どうぞ。」


お父様の執務室の前で警備に伝えるとあっさりと通された。

流石に話を通しておかなければこうはならないと思うがあっさり通しすぎな気もしない。

警備体勢の見直しも進言した方が良いのかもしれない…

別の考えが次々と浮かんでくるが今はとにかくお母様のこと、そして今まで公式の場でしか会ったことのない弟、クライヴのことだ。

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