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夕暮れが迫る  作者: 井藤 莉子
2、魔法学園
19/40

魔法具と適性

入学して一ヶ月が経過してやっと一年生最大のイベントが行われる。

自分自身の魔法具を作るのだ。

魔法を使うものにとって必要不可欠な物であり、自分自身の魔力を具現化して自分の適性に合わせた魔法具を作る。

そのための特別授業が三日間行われる。


「やはりもう少し早くにはならなかったのか疑問に思うな。」

ジョージ、流石に無理だよ。俺達みたいに家庭教師を雇って習っているのはSクラスにいる人くらいで他のクラスだと一ヶ月でかなり詰め込みして基礎を学んだらしいからね。」

「基礎を覚えなければ魔法具は作り出せませんもの、しかも適性をはかったり魔法具を具現化したりするのは大変らしいですから他のクラスと合同で特別授業が行われるのですし、無理を言ってはいけませんわ。」

「分かっているんだがな?Sクラスは一ヶ月復習をするだけだったから暇で仕方がない。」


一ヶ月の間でジョージ殿下とセシル様とはかなり親しくなった。三人一組で時には魔物と戦う実技もこれからあるらしいので背中を預けられる位にはならなければどうしょうもないが。

普段は教室や校庭で行われる授業も今日は入学式の行われた講堂でおこなわれる。

今まで一学年で授業をする。事がなかったので講堂は使われなかったがこうやって見るとこの学年生徒が多いようで先生達も忙しそうにいごいている。


「皆さまおはようございます。」


壇上を見るとSクラスの担任であるノア先生が声を魔法で拡大して話していた。


「これからSクラスから順番に適性を調べてもらいます。班ごと五つの適性判定器の前に並びなさい。」


どこにいても爵位順に話は進んでいく。ジョージ殿下が同じ班であるということは何時も一番になる。

班の中でも爵位は関係あるが何時もジョージ殿下の次は私になる。

セシル様が女性はさきにどうぞと何時も口癖のように話しているからだ。

最初はお断りしていたが押し問答をしているとあとがつまるので何時もジョージ殿下が私を先におこなわせる。

だからもう面倒になって何時もすすめられたらすぐに一礼して先にうけることにしている。


「ジョージ・ラ・リリーフェスト、炎に両手剣。」

「やはりな、ほら次いけ。」

「…では失礼して、」


以前に聞いたことがあるが王家は炎が適性になることがおおいらしい。

両手剣は恐らく具現化するときの目安で一番簡単に表せるものということだとすると、私は何になるのだろう。


「カルミュス・ユーリロッテ、音に糸。」

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