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夕暮れが迫る  作者: 井藤 莉子
2、魔法学園
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グループづくりと側仕え達

魔法学園の特徴の一つにグループ活動がある。

三人もしくは六人一組で課題をこなしていく、

基本的には三人一組で魔法研究を行い(結香の時の記憶からすると夏休みの自由研究や宿題のレポートみたいなものらしい。)評価を貰ったり、他のクラスのグループと六人グループを作り素材収集や野営訓練を行ったりする。

つまりクラスで二人とは一緒に過ごす事が増える。


「まあ、こうなりますわね、」


貴族コースの生徒は六人グループの時は自分の側仕え達をいれてグループを作る、

つまりは貴族コースが先に三人一組 作らないと側仕え達がグループを作れない。

初日にジョージ殿下とセシル様との三人一組を作ることが決まりアンジェリーナに報告した。


「側仕えコースでは恐らくそうなるだろうと話がされていました、入学式の時にお隣に座られていらっしゃった事もありますが王子殿下とセシル様ならばきっとカルミュスお嬢様を選ばれると。」

「どうして?」

「一番勘違いされずにすむ貴族だからとおっしゃっておりました。」

「勘違いされずにすむ…ね、」


私がユーリロッテ家の後継者だからかもしれない。

しかも結婚したら王宮で働くこともなくなる。余計な虫をちかづけない為の盾役なのかもしれない。


「面倒なことになってきたわね。お父様に手紙を書くわ。準備を。」

「はい、かしこまりました。」


お父様には忠告を守る事ができずに王子殿下と公爵家の次男とグループになったこと。

恐らく盾役として選ばれてる事を伝えなければならない。


「そう言えばジョージ殿下の側仕えは入学式て見かけたけれどセシル様の側仕えはまだ見てないわ。どんなかただった?」

「優しそうな男性でした。男性というよりも男の子といった方が正しいかもしれないくらいの年齢で、側仕えコース最年少だとか。クライヴと言うお名前で、年齢に似合わず落ち着いた方ですね。」


多分他の人では気がつかないくらいの変化にとどめたと思う。

それでもアンジェリーナは気がついた。


「カルミュスお嬢様?顔色が悪いようですが如何しましたか?」

「何でもないわ。大丈夫。この手紙を受付まで持っていってくれる?」

「はい。」


アンジェリーナは気がつかない。弟はいなかったことに鳴っているから。そして、アンジェリーナは弟がいたときのユーリロッテ家を知らない。

乗り越えたと、もう過去の事としたはずなのに同じ名前を聞いただけで動揺してしまう。

これから長い付き合いになるのだからさとられないように気を付けなければならない。

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