三国志演義

第二章「英雄張飛は腐敗役人を鞭で打ち、大将軍何進は腐敗宦官を討つ」

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「ここは私めが……」

「おお、韓忠（かんちゅう）か！よし！大賢良師（だいけんりょうし）様の無念を今我らが代わりに晴らすのだ！」

「必ずや！お任せください！」

そうして韓忠はわずかな守備兵を残し、必勝を期して西南方面の防衛へと向かって行ったのである。

「かかれーー！」

巨大な攻城兵器と共に劉備達は高い城壁に取り掛かろうとする。

陽動とはいえ本気でかからねば意味がないのだ。

高所から斉射される弓や投げ落とされる石……城攻めは敵兵力の倍を持ってしても敗れる可能性があり圧倒的に不利である。