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すぐに玄徳は、関羽、張飛に家畜の血を大量に仕入れさせ、各々(おのおの)千人を率いて山陰に潜ませた。
次の日、予測どうりに張宝が攻め寄せてきたので再び玄徳が先鋒としてそれを迎え撃った。
「ふっ、また貴様らか!あれを見て再び挑んでくるとは懲りないやつ。お望みどうり再び恐怖のどん底へと叩き落としてやろう!黒気召喚!」
再び大地が揺れ動き、強風が舞起こり雷雨となる、そして黒い霧が辺りを包み込んで暗黒の軍勢が姿を現した。
「出たぞっ!退けっ退けー」
「はははっ逃げても無駄だ!」
張宝は闇の軍勢を率いて玄徳を追撃していく。
関羽、張飛の潜む山道に差し掛かると玄徳は反転して攻撃を命じる。
玄徳お得意の搖動作戦である。
「かかれーー!」




