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「貴様たちが程遠志達をやった猛者がいるという義勇軍か!そいつを出せ!我が副将の高昇が相手になってやる!」
「へへっお呼びとあらば行かないわけにはいかねぇな?」
張飛がにやりと笑うと玄徳は「うむ」とうなずく。
「よっしゃーー!」
颯爽と馬で飛び出し「我こそは張飛益徳なり!いざ!」と名乗りを上げる。
そして高昇と一騎打ちとなるが、数合交わしただけであっという間に張飛の蛇矛が高昇を突き刺して落馬し勝負がついてしまう。
「ちっ!たいしたことねぇ奴だ!」
「よし、今だ!突撃せよ!」
玄徳の義勇軍は勢いに乗って進撃を続け、賊を山側へと追いつめて行った。
すると突如、小高い丘に馬に乗った張宝が現れて剣を掲げ叫んだ。




