三国志演義

第二章「英雄張飛は腐敗役人を鞭で打ち、大将軍何進は腐敗宦官を討つ」

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董卓（とうたく）、字（あざな）は仲穎（ちゅうえい）と言い、生まれは涼州（りょうしゅう）、隴西郡（ろうせいぐん）臨トウ県（りんとうけん）、中郎将（ちゅうろうしょう）に任じられる以前は、河東郡太守（かとうぐんたいしゅ）を務めていた。

幼少のころより武芸に優れた才能を持ち、腕の力は人の倍以上はあるほどの怪力の持ち主で、通常利き手側でしか弓は射れないが董卓は馬上で両利きの弓を射ることが出来たという。

異民族の動向に詳しく、軍功を立てて出世したのだが、自己の力を過信し他者をよく蔑むという大変傲慢な性格の人物であった。