52/85
1-52
さて、玄徳たち一行は昼夜を問わず駆け走り、潁川にたどり着いたのではあるが、すでに勝敗は決してしまっていた。
玄徳が盧植の意図を説明すると、皇甫嵩は駆けつけてくれた玄徳たちに感謝の意を示した。
「なるほど、そういう訳であったか。遠路の強行軍、我等一同感謝いたしますぞ!奴らの戦力も残すところ廣州のみ、逃れた張梁、張宝も必ずやそこへ向かうと予想していたので我らの向かう先も丁度同じとなるわけだ!」
こうして劉備達の軍団は、皇甫嵩たちとともに潁川を出陣し、再び恩師、盧植の待つ広宋へ向けて強行軍を開始するのであった。




