三国志演義

第一章「三豪傑が桃園の下で義を誓い、初めて賊を討つ」

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劉焉（りゅうえん）は自ら出迎えて兵たちをねぎらい、この大勝を祝った。

しかし、ただ一勝のみでこの国に平安は訪れるわけもないのだ。

次の日、隣接する青州（せいしゅう）の太守（たいしゅ）キョウ景（きょうけい）よりの急を告げる書状が届けられる。

内容は、黄巾賊に城を包囲され陥落寸前、至急援軍を求める。

というものであった。

これによって劉焉たちは、緊急に対応をどうするか判断しなくてはならないという問題に迫られることになる。