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両軍が対峙し、今にも決戦が起きようかというその時。
突然、左に雲長、右に益徳を伴って玄徳が馬に乗って颯爽と進み出てきた。
そして大声で「逆賊は数でしか戦えぬようだ!我等に勝負を挑めるような勇気があるものは到底いないであろう!」と言い放って大笑いする。
「おのれ、我等を愚弄するつもりか!貴様達など、我が軍に勇将、トウ茂のあることを知らぬか!」
敵将の程遠志は激怒して副将のトウ茂を挑ませた。
が、しかし張飛が長い蛇矛を突き伸ばしてあっという間に倒してしまう。
トウ茂があっけなく刺されて落馬するのを見た程遠志は、興奮して叫びながら刀を抜いて張飛のもとへ単騎で突撃してくる。




