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「いやはや、ここまで気が合う人間に出会うなんてこの先なかなかあるものではない!まるで生まれる前から知り合いか血のつながっている兄弟のようでござるな!」
と、関羽が言うと張飛が思いついたように叫んだ。
「兄貴!!」
勢いよく張飛は言葉を続け、
「俺んちの庭に桃園があってよ、今ちょうど満開なんだわ!明日あたりそこに祭殿作って天地神明に兄弟の誓いを立てようじゃないか!俺たち……義兄弟になろうぜ!なっ!いい考えだろっ!?」
「義兄弟、いいかもしれませんね、貴方たちとならばなっても良い気がします。」
「拙者も同意でござる!」
玄徳と雲長はその提案に快諾したのであった。




