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玄徳はその様子を見て彼に声をかける、「そこの方、そういうことならばぜひご一緒して我らと語り合いましょう!あなたのお名前は?」
「お、それは是非もない、拙者、河東郡解県出身の、関羽字は雲長と申しまして、実は高利貸が皆に横暴を働くのにたまりかねたのでそいつらをちょっとぶちのめしてしまいましてね……私はそういうやつが大嫌いなんです。それから故郷を追われる身となって数年、今ここで賊を討つために兵を募集していると聞いてまたその血が騒いだというわけですよ。」
玄徳がその正義の人柄を聞いて気に入り、大志のあることを告げると雲長は大いに感激し、同志となってともに語り合うのでした。




