三国志演義

第一章「三豪傑が桃園の下で義を誓い、初めて賊を討つ」

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さて、それで玄徳が立札を読み、難しい顔をしながら国の行く末などを嘆いていると、突然後ろから「おいっそこの人！何が面白くなくてこの立札を見ながら嘆いておられるのか？」と問われた。

雷のような大声に驚き、玄徳が振り向くとそこには、身の丈八尺（2m近く）の大男がいた。

その男の姿は、顔は豹のように精悍（せいかん）で、大きな丸い目をしており、口元は刃物のように鋭く見える生えそろった白い歯、顎には虎のような髭を生やしている、まるで暴れ馬のような迫力を持つ豪傑であった。