三国志演義

第一章「三豪傑が桃園の下で義を誓い、初めて賊を討つ」

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その名は、劉備（りゅうび）、字（あざな）は玄徳（げんとく）という。

つまらないことにはこだわらず、公明正大、君子のような人柄で、以前より大志を心に抱き天下の豪傑とされる人物とも親交を深めていたという人格者である。

身長は七尺五寸（180cm前後）、両耳は長く特徴的、逞しい腕をしており、切れ長の目は宝玉のように澄んでいて口元はきりっと美しい。

出自はなんと景帝（けいてい）の玄孫、漢の中山国王（ちゅうざんこくおう）劉勝（りゅうしょう）であるという。