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黒いあおいと、まほうの歌  作者: あみーら


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1/12

1|雨の日

雨がたくさんふった日でした。


あおいは、かさをくるくる回しながら、ほうかごの道を歩いていました。

長ぐつで水たまりをけとばすたび、ぴちゃん、ぴちゃん、と水がはねます。

 

あおいは、いつもの歌を口ずさみました。


「あーめ、あーめ、やんでちょうだい♪ 明日は、晴れてちょうだい♪」


水たまりにうつる、自分の黒いかみと黒い目を見て、あおいは今日学校で見かけた子のことを思い出しました。


学校のどこを見わたしても、みんな黒いかみと黒い目。

友だちも、先生も、そしてあおいも。

 

だけど、となりのクラスの、あの子だけは。少しだけ茶色のかみ。目も少しだけうすい色。

なんだかちょっと、とくべつ。


「いいなぁ」


あおいはぽつりとつぶやいて、そしてまた歌いました。


「くーろ、くーろ、かえてちょうだい♪ わたしもとくべつな色に、かえてちょうだい♪」


もう一つ水たまりをけとばそうとした、そのとき。あおいは、ふと、何かを見つけました。

 

「あれ?」


どれもみんな、はい色の空をうつしているのに。

その水たまりだけは、すんだ青い空がうつっていたのです。


ふしぎに思って、のぞきこんだ、しゅん間。


ぽちゃん。


あおいは、水たまりの中におちました。

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