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1|雨の日
雨がたくさんふった日でした。
あおいは、かさをくるくる回しながら、ほうかごの道を歩いていました。
長ぐつで水たまりをけとばすたび、ぴちゃん、ぴちゃん、と水がはねます。
あおいは、いつもの歌を口ずさみました。
「あーめ、あーめ、やんでちょうだい♪ 明日は、晴れてちょうだい♪」
水たまりにうつる、自分の黒いかみと黒い目を見て、あおいは今日学校で見かけた子のことを思い出しました。
学校のどこを見わたしても、みんな黒いかみと黒い目。
友だちも、先生も、そしてあおいも。
だけど、となりのクラスの、あの子だけは。少しだけ茶色のかみ。目も少しだけうすい色。
なんだかちょっと、とくべつ。
「いいなぁ」
あおいはぽつりとつぶやいて、そしてまた歌いました。
「くーろ、くーろ、かえてちょうだい♪ わたしもとくべつな色に、かえてちょうだい♪」
もう一つ水たまりをけとばそうとした、そのとき。あおいは、ふと、何かを見つけました。
「あれ?」
どれもみんな、はい色の空をうつしているのに。
その水たまりだけは、すんだ青い空がうつっていたのです。
ふしぎに思って、のぞきこんだ、しゅん間。
ぽちゃん。
あおいは、水たまりの中におちました。




