第3話
「起きろぉおおお!」
ーードッゴオオオオオオオオオオオオォォォン
そんな声が鳴り響いた瞬間、寝ている僕の体にえげつないほどの衝撃が走った
「痛ッ!」
「やっと起きたかルシファーくんよ、もう学校行かないと遅刻するよ??」
「え、は?」
おそらく寝ている僕に無慈悲にも全力の物理攻撃をかました馬鹿野郎、ミカエルが言う
思わず殴ってしまいたいほどなニヤニヤ顔を見せつけてきているが、そんなことよりも時間だ時間
僕たちの学校、エーテルリア高等学校が始まる時間は8時30分
そして、恐る恐る時計を見るとそこには
ーー『8時20分』
と、そんな絶望的な時間が表示されていた
「うわあああぁぁぁぁ!遅れるううううぅうう!ちょ、ミカエル!」
「なぁにぃ?」
「なんで早く起こしてくれないのさ!」
「えぇ?だってぇ、どこかの誰かさんにぃ朝早くに起こされたせいでぇ私もぉ寝坊したんだものぉ(⤴︎)」
とてつもないほど粘り気の強い気持ち悪いニヤニヤ顔をしながら言う
殴りたい、その笑顔
そんなことより、だ
あの学校、通常日に少しでも遅れたら単位が一つ減らされ、
もしその遅れた日が定期テストや能力値診断のある通常日でなかったらまさかの《《単位はリセット》》
そんな、全国の学生涙目不可避の校則がある
そして、今日
まさかの今日は能力値診断と定期テストが両方重なった珍しき1日だ
あと少しで二年生終了なのに、遅れたらこれまで頑張って集めた単位がリセット確定
これから進級に必要な単位を取る目処はないので留年確定
まさに、怨嗟怒号の雨霰
「ていうかお前、学校行かんでいいの?」
いそいそと準備しながら聞く
「私、あなたみたいに落ちこぼれじゃないもん。権能使えば一瞬であんな学校行くことができるんだよね〜。もしかして忘れてた?」
「くっそそうだったなちくしょう。その権能僕にもわけてくれ」
天使というのは《《1人一つ》》、『権能』という力を使うことができる
それは、昔神が世界を創造するときに使用したという強力な力
下界で過ごしているとい人間などには使うことはおろか認識することさえ許されない
そして、ミカエルには単純にして最強の権能こと、【空間操作】を使うことができる
その力は、自身の技量が及ぶ限り、《《無制限》》に空間の操作ができる
例えば、空間と空間を繋げてワープするもよし
例えば、指定した座標の空間を削り取り、敵を攻撃するもよし
そんな、単純だけど最強の権能
それに対して僕は天使だというのに——
——《《なんの権能も使うことができない》》
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これ昨日完成してたのね
めっちゃ昨日に出すか今日出すかまよった
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