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ルシファー  作者: tanahiro2010


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13/13

第13話

足が痛いと言うのも忘れて、僕は本気で走った。

ミカエルを助けたい、その一心で。


「ミカエルッ!」


ミカエルの後ろ姿が見える。

、、、誰もいない?学園長はさっき、ちょうどヤハウェに襲われているころだろうと言っていた。

だけどそこには、なんか《《小刻みに震えてる》》ミカエル以外、誰もいない。


だから、僕は安心して近づいた。だと言うのに僕はーー



ーー気づいたらミカエルに刺されていた。


ミカエルが、朝一緒にいた時とは似ても似つかないその生気のない濁った目でこちらを見る。

脳の理解が追いつかない。理解したくもない。

どうして僕がミカエルに刺されているのか。

どうしてそんな生きる意味を失った目をしているのか。

そして、どうして自分で僕を刺したと言うのに《《涙を流しているのか》》。


「どう、、、して」


力を振り絞り、問う。

だけどミカエルは、何の反応もしない。ただただその涙が、量を増してこぼれ落ちるのみ。

するとミカエルは、僕の鳩尾に深々と突き刺さった剣を引き抜き、自身の首に当てた。


「や、やめっーー」


静止する隙もなく、ミカエルはぎこちない動きで自身の首をはねた。


ーーゴトッ


目の前に事切れたミカエルの頭が転がる。

出血が多いせいで頭が動かないのもあるが、あまりにも非日常な光景に頭が追いつかない。

ただただ思い浮かぶのは、《《なぜ僕はこの光景を知っているのか》》、そんな感想だけ。

初めてみた光景のはずなのに、僕はなぜかこの光景を知っている。そして、《《この後の展開も》》。


「あはっ!これだよ、俺はこれがみたかったんだ!」


空から、《《ジェニファー砂糖》》が降り立ってくる。

僕が知っている通りの未来だと、この後こいつはこう言う。


ーー「俺の名前はヤハウェ、さっきぶりだね、ルシファーくん」


そうだ、全て思い出した。

僕は知っている、こいつの非道さを。

僕は知っている、こいつの理不尽さを。

そして、僕は知っている。僕の天生が、これで二度目だと。


「どうだい?ルシファー君、これが君の父たる俺の力だ。どんな天使も、どんな生物も俺に逆らうことはできない。なぜなら俺は、神だから」


全て思い出したからこそ、沸々と怒りが湧いてくる。

どうしてこんなのが神なのか、どうしてこんな物に《《我》》が恐怖しなければならないのか。

醜悪なのは理解していても、我は抱く。

この神への憎悪を。弱い自身への憤怒を。


前回もこうだった。前回も我はミカエルを救済することができなかった。

だから我は力を得たと言うのに、《《権能を得たと言うのに》》、我はその権能を十分に扱うこともできなかった。


「君に二つの選択肢をあげよう。このまま俺に殺され俺の糧になるか、俺直属の天使なり俺にその天生を捧げるか。もし俺につくのなら、その致命傷も治してやろうぞ」


絶対にこんな神の下になんかつくもんかと、僕はそう思った。

どうせ僕は《《死んでもどうとでもなる》》。

だからこそ僕は


「絶対にお前なんかの下につくかよ、頭わいてんのかクソやろう」


そう答えた。

そんな回答、予想もしていなかったのかヤハウェは顔を顰める。

そしてすぐ


「神に対して不敬。万死に値する」


そう言って瀕死の僕にトドメを刺した。


そしてすぐ、僕のその権能は発動される。

効果は至って簡単。

権能所有者が死亡した時、《《強制的に所持者の一番望んだ時間へ回帰させる》》。

この権能を持つ限り、僕が死ぬことはない。死ねることはない。


その権能の名もーー



ーー【憤怒】

前回僕が望んで、命を代償に創造した権能だ。

そして、前回は使いこなせなかったが、今回は完全に僕が使いこなせる、そんな権能である


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


内職中だからかなぁ、なんか薄っぺらい気がする。

もっとなんかこう重厚感あるような表現したい。

いつでもアドバイス募集中です。


あ、いったんルシファーの第1章と呼んでいいのかもわからないこの話、休載します。

知り合いにプロットの書き方教わったから第二章は完結までプロット書いてから投稿するべ。

その代わり新作出す予定だから読んでね


星、ハート、コメント、作品フォローお願いします!!

それが僕のモチベになります!!

もしかしたら更新速度が上がるかも???


できたらギフトともくれたら嬉しいです(ボソッ

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