第11話
学園長 サマエル視点ーーーーーーーーーーーーー
「いやはや、あのような天使が生まれるとは、ね」
これまで長く生きてきてきたが、あのような天使を見るのは《《私》》にとって初めてだった。
彼に「神に命を捧げよ」と伝えた時の威圧感、あれは私直属の上司、《《唯一神ヤハウェ様にも匹敵していた》》。
ーー《幻 解除》
自身にかけていた権能、全てを欺く【幻】を解除する。
そこからは先ほどの老人とは思えない、絶世の美青年が姿を現した。
「全く、姿を偽るのも疲れるってもんだよ」
私にとってあの老人姿は隠れ蓑だ。
神への忠誠を誓い、《《禁断には手を出していないと騙すための》》隠れ蓑。
とっくに私は神への忠誠心など捨てた。神が《《私の親友を、目の前で甚振り殺す》》光景を見た、その瞬間から。
「もしあの子が神に叛逆するというのなら、僕が彼の下につくというのもまた面白いかもしれないね」
僕が持つ復讐心は、あれから長い時を過ごしたというのに未だ衰えを知らない。
「あのようなものを神としておいてはいけない」、「神を殺せ」と、未だ私に語りかけてくる。
「そういえば、彼の権能、あれもまた面白かったなぁ」
彼が権能を使えない理由、それの一部は《《私にある》》。
普通の権能というのは物質や現象という「概念」を掌握する力に対して、彼の権能は少し違う。
彼が司るのは「感情」。
感情によりその権能の力が強くなったり弱くなったりする。
詳しくは私にもわからない。なぜなら私が『視た』時は、まだ彼が幼かったにも関わらず《《私の力が足りず》》詳しく見ることができなかったから。
ただ一つ分かったのは、彼の持つ権能の《《一部効果だけ》》。
まだ神を信じていた私は神への冒涜だと思ったから、、、その権能の効果が恐ろしかったからこそ私は彼の権能を封印したわけだ。
ま、封印と言っても「彼には権能を使うことができない」と【幻】で錯覚させてるだけなんだけど。
だから彼がその権能が司る感情を増幅させれば簡単に使えちゃうワケだね。
「ていうかやばいでしょうよ、たとえ権能を《《僕》》が封印したからといってなんであんな身体能力発揮できるのさ」
諸々彼への驚きを呟きながら、《《俺》》は彼との未来に想いを馳せた。
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次回は多分ミカエル視点でお送りします
思うんだよ僕、もう少し多くの人にこの小説読んでもらいたいよねって
だからさ、タイトル「ルシファー」のあとに何か「〜〜」的なやつつけたいのよ
あんまタイトル短すぎたら検索結果にも出てきにくい(僕の体感)もん
ってことでサブタイトル的な何かの案コメントで募集するべ
、、、それともこの小説があまりにも面白くなくて読まれないなんて悲しいことないよね?
面白くないと思ったらコメントでずばりと言ってください
私、頑張りますから
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