ダイエット
ボケ「最近ちょっと悩みがあってね」
ツッコミ「どうしたんです?」
ボケ「実は……恥ずかしいんだけど……最近ちょっと太ってきてさ」
ツッコミ「そうですかね?そんな変わったようには見えませんども」
ボケ「いや、太ったよお前」
ツッコミ「えっ、あっ、僕が?僕が太ったの?」
ボケ「うん、実はずっと言おうか迷ってたんだけどね」
ツッコミ「いや早く言ってくださいよ。全然気づかなかった」
ボケ「だって恥ずかしいじゃん」
ツッコミ「君が恥ずかしがることじゃないよ」
ボケ「隣に立つのが」
ツッコミ「あっ、めっちゃ酷いこと言われた」
ボケ「なあ、そろそろ本気でダイエット考えてみたらどうだ?みんな心配してるぞ」
ツッコミ「そんなに!?えっ、僕今そんなに深刻な感じですか!?」
ボケ「例えるなら春を待つ蕾って感じだな」
ツッコミ「ちょっと例えが詩的すぎて深刻さが掴めない」
ボケ「とりあえず、まずあれやめたほうがいい。食事」
ツッコミ「とりあえずのレベル高すぎません?」
ボケ「あとお前はもっと運動したほうがいい」
ツッコミ「まあそれは確かに……」
ボケ「今からそんな調子じゃ将来万引きを繰り返すような大人になっちゃうぞ」
ツッコミ「因果関係遠くないですか」
ボケ「そんなお前にとっておきのダイエットがあるんだけど」
ツッコミ「おお」
ボケ「ただ、いまのお主にはまだ早い」
ツッコミ「なんでそんな修行みたいな」
ボケ「時期じゃない」
ツッコミ「今でしょ。今太ってるんだから今しかないでしょ時期」
ボケ「わかったわかったから慌てるなよ。流れ星みたいな奴だな」
ツッコミ「だから例えが詩的すぎるのよ」
ボケ「まあそこまで言うなら俺のとっておきのインドサバイバル術を伝授してやる」
ツッコミ「ダイエットの方教えてくださいよ」
ボケ「知りたくないの?」
ツッコミ「知りたいか知りたくないかで言えばめちゃめちゃ知りたいですけども」
ボケ「よしきた!まずはご家庭にあるチャパティを用意して、それを持ってガンジス川下流で」
ツッコミ「待って待って待って」
ボケ「やがてそのヨガの魂は私達を救い……」
ツッコミ「止まってよ」
ボケ「क्या हुआ?」
ツッコミ「なんて言ったの今」
ボケ「どうした?」
ツッコミ「いや、あのね、それもめっちゃ気になりますけど今はダイエットの方を教えてもらいたいんですけど」
ボケ「急だな」
ツッコミ「急じゃないんですよ。ずっとこれ。ずっとこの話してるの今」
ボケ「まあまあまあまあまあまままああああままあ」
ツッコミ「嗜め方が雑」
ボケ「そこまで懇願するなら教えてやる。俺と出会えたこと神に感謝しろよ」
ツッコミ「いつの間にここまでの上下関係が」
ボケ「ダイエットには『3Wの法則』というものがあることは前回もう話したな?」
ツッコミ「話してないです。なんも聞いてないです。なんですか前回って」
ボケ「じゃあ復習だ」
ツッコミ「初めてですって」
ボケ「ダイエットで大切なこと、それは………食べる量を減らしよく運動することだ」
ツッコミ「それは知ってます」
ボケ「それがわかっているならもうお前に教えることはないよ」
ツッコミ「えっ、あのっ、3Wってのは」
ボケ「本当にここまでよく頑張ったな。卒業だ」
ツッコミ「まとめに入らないでください!3Wの法則ってなんだったの!!ねえ!!」
ボケ「お前ならきっと伝説の父さんを超えることができるだろう」
ツッコミ「伝説の父さんってなに!!いやまず3Wを教えて!!そっちが気になるよ!!!」
ボケ「どうどうどうどうどうどう……wowwow」
ツッコミ「変な嗜め方やめて!!!」
ボケ「शांत हो जाओ」
ツッコミ「だからそれ何言ってんのかわかんないよ!!!!!!」
ボケ「それだ」
ツッコミ「え?」
ボケ「今お前は俺に怒ったことでカロリーを消費した」
ツッコミ「ハッ!!………この僕がカロリーを……?」
ボケ「フフフ………驚いているようだな……しかしお前は今全身でカロリーが消費されていくのを感じているはずだ」
ツッコミ「おおぉ……………ん………いや、それはちょっとよくわかんないですけど」
ボケ「おめでとう。ダイエット成功だ。見違えるように痩せたな」
ツッコミ「効果出るの早すぎません?絶対痩せてないでしょ」
ボケ「そんなことないぞ。カロリーを消費して精悍な顔つきと引き締まった肉体を手に入れた今のお前は」
ツッコミ「僕は?」
ボケ「なんか、万引犯みたい」
ツッコミ「そこは詩的に例えてよ」