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極彩色のハッピーライフ!  作者: 忍野。
1/4

◎私とこいつはそんなやつ!

ーーねえ、新入生の双子の話知ってる?ーー


ーーあれでしょ、ヤンキーが皆ビビってるやつーー


ーーやばいらしいよ、姉も弟もーー


ーー極彩兄弟って呼ばれてるんだってーーー








って知るかボケェ!!!


どうも初めまして。私の名前は桐島翡翠(きりしまひすい)、南堂高校入学したてのホヤホヤ1年生!


で、隣で早速絡まれた先輩ヤンキーをボッコボコにしちゃってんのが弟の桐島琥珀(きりしまこはく)


あ、うちら双子なんだよね!二卵性双生児ってやつで顔は似てないんだけど、あれ?クウォーターの次のやつってなんて言うのかな?ひいじーちゃんがイタリア人らしいよ!よくわかんないけど!


まあ、この高校めちゃくちゃ伝統あるヤンキー校なんだけど、ママの反対押し切って入学したんだよね。


だって、20年くらい前にこの高校で誰もがひれ伏す頭だったのが、ママだったってパパに聞いたからつい……。



「琥珀ー、そのへんで止めときなよ。」


「あー。しつこくて。こいつら。俺たちに勝てる人なんか母ちゃんと親父しかいねぇって。」


「んー、確かにママとパパ強いけどさぁ。いろんな意味で。」


「そもそも【極道の跡取り】に喧嘩売る時点で頭悪いんだって。偏差値の低さが表れまくり。」


「仕方ないよねぇ、小さい時から護身術ーなんて言って一通りの武道は身についてるし。」


「はーめんどくさい。別に選んでヤクザの家に生まれたわけじゃないのに。」


「諦めなよ、それにウチは傍から見たらただの金持ち家庭じゃん。見た目だけは。」


「それな。じいちゃんもいつまで現役なんだよ恐ろしいわ。おかげで本家に住まずに済んでるんだけど。」





そう、私と琥珀の父親は桐島組若頭(おじいちゃんがまだ組長だから……ひいじじも生きてるし……)なもんで。

物心ついた頃にはもう周りは強面なおじちゃん達ばーっか。

あ、1人だけめっちゃのほほーんとした人いるよ!今私と琥珀の専属護衛しながらママのスイパラ仲間?の、矢巾彩斗(やはばさいと)

あとはみんな強面だし、ママの護衛さんも強面だし。



「で?入学早々ママはなぜ母校に呼び出されてるのか簡潔に答えな。」


「「琥珀(翡翠)が喧嘩しましたー。」」


「はぁ!?琥珀が先に喧嘩売られて買ったんじゃん!」


「翡翠だって笑顔で飛び蹴りしてたくせに!!」


「やっかましい!!なんで喧嘩っぱやいとこと顔だけママに似ちゃったの……またパパと一花、二葉(いちか ふたば)に笑われちゃうよ……」


「いち姉とふー姉は喧嘩しなかったの?」


「あの子達は我が道を進むパパに似たからね、喧嘩より頭使って……って話を逸らすな!」



ママはよく怒るけどよく笑う、可愛いママ。

パパはめーっちゃ娘に甘い優しいパパ。


なんだけど。


なんて言うのかな?昔から普通、とはかけ離れた環境で育ってきたから、もうこれくらいの事は可愛く思えちゃうんだよね。


もっと刺激が欲しい!!って琥珀に言ったら、南堂に行こうって誘われて。


気付いたら極彩兄弟とか呼ばれてて。


「これからどんな高校生活になるのかな?」


「少なくとも翡翠が思ってるような普通の高校生活じゃないから安心しなよ。」


なんて小声で話した。

ママはめっちゃ笑顔で


「あんたまだここにいたの?え?2回目の転勤?ご苦労さま、うちの子達よろしく頼むわー」


って、元担任とかいう人に話してた。


あれ。


ウチら、親の七光りとか言われない!?大丈夫かな!?

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