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スポーツ推薦

 「駿(しゅん)、陸上推薦であの鳥見(とりみ)高校に決まったってよ」  

 教室の一角でそんな声が聞こえる。高坂駿(こうさかしゅん)は嬉しさ反面、恥ずかしさ反面といった複雑な心境でクラスの友達の会話に耳を傾けていた。

 クラスのみんなが高校受験を控える中、自分だけ進路が決まっているという優越感は決して悪いものではなかった。

 駿は小学校までは勉強もスポーツも常にトップの成績を残していた。しかし、中学校に入学すると共に、周りの友達は成長期を迎え、気が付くと追い付かれ、そして追い越されていた。これはいわば典型的な早咲きの天才の末路である。

 勿論、陸上の成績も落ちた。

 昔は競うことすらなかった同級生にも大会では負けた。

 駿は三千メートルが得意種目、所謂(いわゆる)「本職」である。市町村別の大会では上位の成績を収めていたものの、県大会には出場が精一杯であった。

 そんな駿が名門と呼ばれる「私立鳥見高校」から推薦が来たのは奇跡だ。公立高校受験も覚悟していたが、あっさり高校受験が終了し、そして今に至っていた。

 

 駿には三つ年上の兄である(はやて)がいた。高坂家は陸上一家だ。颯も長距離ランナーである。

 兄を見てきた駿は、高校陸上界の厳しさを入学前から知ることが出来ていた。

 それは度重なる怪我、そして長距離ランナーの天敵である脛骨過労性(けいこつかろうせい)骨膜炎(こつまくえん)、またの名を「シンスプリント」。

 兄はこのシンスプリントの苦しみからか、トップランナーとして活躍することはなかった。

 そしてもう一つ、兄がいたから知ることが出来たことがある。それは、自分の今の実力が高校陸上界では全く通じないことである。

 駿の三千メートルの自己ベストは九分八秒だ。しかし、高校生は五千メートルを十四分台で走らないと上位で戦うことすら出来ない。これは単純計算で三千メートル通過が八分台のペースだ。

 「兄の分も自分がやらなければ。」

 駿は高校生活への期待、そして必ず速くなるという使命感を背負い、入学の日を迎えるのを待った。

バリバリの高校生です。

趣味で書いただけなので文法めちゃくちゃですが、次回以降も読んで頂けると嬉しいです。


因みに偏差値40台の陸上部です。笑

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